PayPayは、スマートフォン(スマホ)決済サービス「PayPay」に、インターネットに接続していない状況でもストアスキャン方式(決済画面を加盟店が読み取る方式)で決済ができる機能を搭載する。7月20日以降、アプリを最新バージョン(バージョン4.2.0以上)にアップデートすると利用できる。


●PayPayが決済を担う社会インフラとしてさらに進化
 この機能の提供により、通信障害時はもちろん、地下や多くの人が集まるイベント会場などの通信が不安定な状況でも、「PayPay残高」または「PayPayあと払い」で決済できる。モバイル通信の回線速度が遅い場合やオフラインの場合(通常の通信回線を介したコードの表示にかかる時間が3秒を超えた場合)には自動的に「オフライン支払いモード」が表示され、ユーザーが提示したコード決済画面を店側に読み込んでもらうことで決済が完了する仕組み。決済上限はユーザーが保有するPayPay残高。ただし、決済1回につき最大5000円、決済回数は1日2回といった決済金額・回数の上限がある。
 注意点として、同機能を利用して決済した場合は、決済完了画面に切り替わらず、決済音も鳴らない。通信環境が安定した際には、プッシュ通知や決済履歴などで決済情報を確認できる。

 なお、PayPayの支払手段の一つ、「PayPayあと払い」は8月1日から「クレジット」に名称変更し、ミニアプリの表示名も「PayPayあと払い」から「PayPayカード」に変わる。
 「オフライン支払いモード」の機能は特許出願中。他社に先駆けて実装することで、国内主要コード決済サービスとして唯一オフラインの状況下で決済できるサービスとなった。PayPayをはじめとするスマホ決済サービスは通信障害時や電波が届かない場所では決済できないため、これまでは通信ができない状況下に備え、現金を含む他の決済手段を使用する必要があったが、「オフライン支払いモード」の搭載により、その必要がなくなり、決済インフラとしての信頼性が高まる。
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