イギリスで“生涯タバコ禁止”が決定…日本マクドナルド創業者「...の画像はこちら >>



イギリスで4月、現在18歳未満の国民は生涯にわたってタバコ製品が買えなくなってしまう法案が通ったという。すでに喫煙している人ではなく、まだタバコを口にしない若い世代から無煙をつくろうというものだ。

これは、日本マクドナルド創業者の藤田田の提言を真似たものだろうか。著書に“タバコ駆逐100年計画”をブチ上げ、「赤ん坊から永久にタバコを買う権利をなくせばいい」と書いていて…新装復刊した『起業家のモノサシ』(ベストセラーズ)より、抜粋して紹介しよう。





■ゼロ歳からタバコを買う権利を取り上げろ



 マクドナルドにハンバーガーを食べに来るお客さんに、「マッチ、ありませんか」と求められることは多い。



 中には、「ビールください」という人もいる。私は自分の信念にしたがって、マッチも酒類も置いていないは自分でもタバコを吸っていた(現在はまったく吸わない)。しかし、自分の喫煙の習慣を、内心は悪い習慣だと思い、いつもタバコをやめたい、と思っていた。ところが、ニコチンにむしばまれた私の体が、どうしても私に禁煙を許してくれないのだ。



 私が店にマッチを用意していないのも、こうした喫煙の悪習を助長したくない、というささやかな善意なのだ。マッチをください、と言って断わられたら、ほんの数分間かもしれないが、その人はタバコから遠ざかるわけである。



 私はこの善意がいつかはわかってもらえる日が来る、と信じている。



 アルコールを置かないのも、同じような理由からである。それと、酔っ払いに店頭でゲロゲロやられたら、間違いなく、商売にならないからでもある。



 国民にタバコをやめさせることは、本州と四国の間に橋をかけるのと同じくらい重要なことだと信じている。



 不思議なことに、タバコは有害であるとわかっていながら、福祉国家といわれる先進国を含めて、若干の減少がありつつも一定の喫煙人口が存在する。世界に率先してやるべきである。



 国民にタバコをやめさせる政策は、何も、1年や2年で結論を出す必要はない。100年がかりでやれば、必ずなしとげることができるのだ。



 つまり、今年ゼロ歳の赤ん坊は永久にタバコを買う権利がない、と決めてしまうのだ。そしてタバコの箱には「100年後にはタバコは売りません」と明記する。100年あれば、葉タバコ栽培業者の転業もゆっくりと指導できる。



 そもそも、政治は国民に急激なショックを与えることは、つとめて避けなければならない。100年計画でやれば、国民にタバコをやめさせるようなむずかしい政策すら可能なのである。



文:藤田田



《『起業家のモノサシ』より構成》

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