何か買い物したくなったら、とりあえずドン・キホーテに足を運ぶという人は少なくないだろう。所狭しと並んだ商品はどれも激安で、宝探し感覚でショッピングを楽しめる。

24時間営業の店舗も多いというのもありがたい限りだ。

 消費税増税が迫った今年9月には、「ドン・キホーテが8%も負担するゼィ!」と銘打ったセールを敢行。日用品や衣料品などを対象に8%の値引きを行い、新たなファンの獲得にも貪欲になっていた。

 また、ドンキは「情熱価格」というPB(プライベートブランド)商品の開発にも取り組んでおり、安さと品質を両立した商品を次々と生み出している。しかし、情熱価格のなかには、お買い得かと思いきや使い勝手がイマイチな“安かろう悪かろう”というべき商品も混ざってしまっているのが実態だ。

 そこで今回は、“ドンキ版総合スーパー”といえる「MEGAドン・キホーテ」に売られていた情熱価格の商品を、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」がチェック。

「この秋、買ってはいけないアイテム5選」を独断で選んだので、さっそく紹介していこう。

薫麦 食パン 6枚・8枚/58円(税別、以下同)

 MEGAドンキでは、「第一パン」とのコラボによって生まれた「薫麦(くんばく)」というオリジナルのパン商品が販売されている。なかでも「食パン」は、1斤で58円という驚異的な安さなので逆に不安になるが、実際にその不安は当たっていると言わざるを得ない。

 試食してみたところ、食感はパサパサで、小麦の香りも乏しかったのが正直なところ。トーストにすればそこまで気にならなくなったが、もっとお金を出してでも別メーカーの食パンを食べたほうが、きっと最終的な満足度は高くなるはずだ。食欲の秋だからといって、「安くて量があればいい」という考えは捨てるべきである。

粉末緑茶/298円

「この夏はミネラル豊富な麦茶をたくさん飲んだので、秋は気分を変えて緑茶でも」などと考えている人がいるかもしれないが、情熱価格の「粉末緑茶」はおすすめできない。

 40グラム(約50杯分)が298円と、情熱価格らしい激安商品ではあるのだが、インターネット上では、「粉末がダマになりやすい」「味が薄くて深みがない」といった悪評が散見される。

ライトツナフレーク かつお/198円

 次に紹介するのは、「ライトツナフレーク かつお」。3缶パックで198円と安価なので、「はごろもフーズ」の定番商品「シーチキン」の立派な対抗馬になるかと思いきや、やはり先駆者にはかなわないという感想だ。

 ツナの身はそれなりに大きく、コストパフォーマンスが高いのは確かなのだが、“ライト”と銘打たれた商品名を裏切るかのように、かなり油ぎっているのが残念ポイント。あっさりした味つけが好みの人は買うのを控えるか、もしくは直接ごはんに載せて食べるのではなく、サラダなどの別料理に使うのがいいだろう。

ラバー歯ブラシ かため/50円

 食欲の秋を口実に好きなものをたらふく食べるのもいいが、食後はきちんと歯をみがかなければいけない。

 情熱価格から発売されている「ラバー歯ブラシ」は、毛のタイプを「ふつう」と「かため」の2種類から選べるほか、グリップが握りやすく、カラーバリエーションも豊か。何より、1本50円という破格の値段設定も魅力的なのだが、1回や2回使っただけですぐに毛がボロボロになってしまうのが欠点だ。

 もっとも、出張や旅行先に持っていく使い捨て歯ブラシと割り切れるのであれば、100円ショップで買うよりも安上がりではある。あくまでも、耐久性には期待せずに使っていただきたい。

食器用洗剤 オレンジ/75円

 秋は焼き魚がおいしい季節だし、もう少し寒くなってきたら、鍋を家族や仲間と一緒につつくのもいい。

しかし、どれだけ楽しい食事をしたあとも、食器洗いという面倒ごとは避けられない。

 情熱価格の「食器用洗剤 オレンジ」は内容量600mlで100円を切る、パッと見ではお値打ちな商品だ。オレンジの香りも爽快で、洗い物中の気分を高めてくれるのだが、惜しむらくは泡立ちの悪さ。いくら大容量といえども、一度にたっぷりの液を使わないと十分に洗いきれないため、消費スピードが早く、結局のところ、お得度は失われてしまう。特に油汚れはなかなか落ちにくいので、別メーカーの洗剤に頼ったほうがよさそうだ。

 今回の調査では、悪い意味で値段相応な商品を取り上げたが、数ある情熱価格のラインナップのなかには、「さすがドンキ」と評価できる当たり商品もある。

その見極めは難しいところだが、ぜひこの記事を参考にして、賢い商品選びをしていただきたい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※表示価格はすべて2019年10月の消費税増税前の価格です