近年、AIブームや半導体需要の拡大を背景に、エヌビディアやマイクロソフトなど米国のテック企業が市場をけん引しています。こうした流れを受け、テック企業に集中的に投資する投資信託にも注目が集まっています。
本記事では、2026年4月22日時点で「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のリターンを一部期間で上回った、注目のテック集中型ファンド4本を紹介します。

テック企業の株価はなぜ上昇しているのか

S&P500とは、アメリカを代表する主要企業500社で構成される株価指数です。現在のS&P500をけん引しているのが、「ビッグテック企業」であり、エヌビディア・マイクロソフト・アマゾン・アルファベット(グーグル)・アップルなどです。

ビッグテック企業の近年の急成長は、まず2020年~2021年のコロナ禍で見られました。ロックダウンによって人々の生活が激変した頃に、その行動形態に対応したサービスを提供して急成長したのです。

2022年からはAIブームが本格化。AI関連技術を開発する企業はもちろん、それを支える半導体関連のメーカーの株価も急上昇しています。
S&P500超えを達成した「テック集中投資」のファンド4選

急成長に伴い、テック企業に投資するファンドが注目されています。2026年4月22日時点の騰落率でS&P500超えを達成したファンドを4本紹介します。

※各数値は2026年4月22日時点、1年・3年・5年のうち1つでもリターンが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を超えるファンドを選出
○iFreeNEXT FANG+インデックス

FANGとは、旧Facebook(現Meta)、Amazon、NetflixGoogle(現Alphabet)の4社の頭文字を取ったもの。FANG+とはこの4社を含む、アメリカを代表するテック企業10銘柄で構成された株価指数を意味します。

iFreeNEXT FANG+インデックスは、この株価指数に連動する成果を目指すファンドで、米国のビッグテックに集中的に投資を行います。


純資産を見ると、2024年から急激に増加しており、現在は1兆円を突破する大規模なファンドに成長。ビッグテックの成長性に期待し、多額の資金が流入していることがわかります。

リターンでは、1年・3年・5年のすべてでS&P500を上回りました。

○iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

アメリカの株価指数である、NASDAQ100に連動する成果を目指すファンドです。NASDAQ100は、時価総額の大きい非金融業100社で構成され、ビッグテック企業も多く含まれています。

ファンドが設立されたのは2018年で、2021年のコロナ禍から純資産が徐々に増え始めました。2024年・2025年と大きく増加し、現在は3,000億円近くの規模に成長しています。

リターンに関しては、1年・3年・5年のすべてでS&P500を上回っています。

○グローバルAIファンド(為替ヘッジなし)

世界中の国から、AIの進化によって高い成長が期待できる企業の株式に投資を行うファンドです。AI技術の開発、必要なコンピューティング技術、AIを活用したサービスやソフトウェアの提供を行う企業などが投資対象です。

為替ヘッジあり・なしの2種類がありますが、本稿では為替ヘッジなしのほうを取り上げます。

2025年12月時点の資料によると、具体的な組入銘柄はアメリカからはブロードコム、エヌビディア、マイクロソフトなど。
さらに、カナダのセレスティカ、台湾のTSMCも含まれています。

リターンに関しては、1年・3年でS&P500を上回っています。

○netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

ゴールドマン・サックスが提供する、テクノロジーの発展によって成長が期待できる企業の株式に投資を行うファンドです。個別銘柄の分析を重視し、ボトムアップ手法によって銘柄を選択します。

2026年2月時点の資料によると、組入銘柄の上位は組入比率の高い順にアルファベット、エヌビディア、アマゾン、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズなどとなっています。

10年以上前から存在するファンドですが、純資産が急増したのは2023年以降で、現時点で1,000億円以上の規模になっています。

リターンに関しては、3年でS&P500を上回っています。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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