インターネット上には、足を踏み入れるのが危険とされる場所が多数存在している。また危険性はそれほどではなくとも、実環境で試すのはマナーやエチケットのレベルで問題があるケースも少なくない。
実際に経験してみないと分からないからといって、むやみやたらとそれらに足を突っ込んでみるのは、あまりおすすめできる行為ではない。

こうした場合に役立つのが、「ネットのヤバい部分」を仮想的に体験できるシミュレーターサイトだ。いずれも擬似体験を目的に用意されたフェイクサイトゆえ危険性はなく、雰囲気を知りたい場合には最適なほか、ネットに詳しくない人に説明する場合にも重宝する。今回は、こうした4つのシミュレーターサイトを紹介する。
アングラな世界を疑似体験できる「ダークウェブ体験シミュレーター」

「ダークウェブ体験シミュレーター」は、普段は目にすることのないネットの深部、いわゆるダークウェブを体験できるシミュレーター。

検索エンジン風のトップページには銃器や薬物などのグッズを販売する「Goods」、出処不明のアイテムを入札できる「Auction」、偽造パスポートをはじめとする公的書類を入手できる「Documents」などのコンテンツが用意され、実際にダークウェブに迷い込んだかのような雰囲気を味わえる。

提供元は国内企業だが、雰囲気重視のためかサイトはすべて英語で構成されているのも特徴。
SNSでの炎上状態を安全に体験学習できる「炎上シミュレーター」

「炎上シミュレーター」は、SNSにおける“炎上”を、安全に体験学習できる教育シミュレーター。サイトはSNSを模したデザインになっており、何か一言投稿すると、それに対する匿名の批判コメントが自動的にポストされ、さながら炎上状態になるという仕組み。

しばらく経つと「炎上してしまいました!どう対応しますか?」と尋ねられ、「謝罪ツイートをする」「言い訳をする」「ツイートを削除する」など6つの選択肢が表示されるが、どれを選んでもさらなる延焼を招くなど、実際の炎上状態をリアルに再現してくれる。
スレ立てするとAIが自動的にコメントしてくれる「似ちゃんねる」

「似ちゃんねる」は、匿名掲示板そっくりのスレッドを生成できるシミュレーター。前述の「炎上シミュレーター」とは異なり、こちらはスレタイと最初のコメントをポストすると、それに関連するコメントがAIによって続々と追加され、実際に自身がスレ立てしたかのような雰囲気を体験できる。


AIによって投稿されたコメントにさらにコメントが付くなど、投稿者同士が実際にやり取りしているかのようなリアルさが最大の特徴で、本物の匿名掲示板では反応のなかった話題をポストして楽しむといった悲しい(?)使い方も。
ハッキング風の画面を表示できる「ハッキングシーンシミュレーター」

「ハッキングシーンシミュレーター」は、PCの画面がハッキングされているかのような演出を再現するツール。前述のツール群と違って体験要素は特になく、映画やTV番組のハッキングシーンの撮影・取材での利用を想定している。

Linuxコマンドライン、マトリックス風のコードレイン、80年代風レトロハッカー画面、ネットワークスキャンツール、パケット解析ツール、ペネトレーションテストツールといったカテゴリを選択すると、それらを模した画面が自動再生される。同種ツールと違って再生時間を指定できるのが特徴。

山口真弘 ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWebや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーがおもな守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。 この著者の記事一覧はこちら
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