個々にさまざまな事情を抱えている今大会の日本イレブン。万全とは言い難い中では、指揮官の手腕も勝負の命運を握る(C)Getty Images

 史上初の“快挙”を狙う日本代表は、今月15日に北中米ワールドカップ(W杯)に向けたメンバー26人を正式に発表。

開幕が1か月を切った檜舞台に立つ精鋭たちがついに出揃った。

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 歴史上初となる3か国共催となり、環境面などでもタフな戦いが想定される今大会で、日本サッカー史で初めてのW杯ベスト8進出を狙っている日本。悲願達成を期待される中で就任8年目を迎えた森保一監督のメンバー選考は、今月9日のプレミアリーグ第36戦のウォルバーハンプトン戦で左ハムストリングを痛めていた三笘薫が、無念の選外となるなど、さまざまなドラマを生んだ。

 森保監督が「今、日本が世界で勝つために最高の26人を選ばせてもらった」とも語った26人の編成を巡っては、一部で疑問の声も噴出。とりわけ鎌田大地、佐野海舟、遠藤航、田中碧という4人構成となったボランチの陣容には賛否両論が飛び交ってもいた。

 W杯初戦で激突する列強国でも森保ジャパンに対するシビアな評価は下された。オランダの日刊紙『De Telegraaf』のヴァレンタイン・ドリーセン記者は、同国のサッカー専門ポッドキャスト番組「Kick-off」において「オランダ代表の初戦の相手となる日本戦は、いまや楽勝だ」と断言。エールディビジのNECに所属する佐野航大が漏れたことを理由に、サムライブルーの中盤に生じる層の薄さを指摘した。

 確かに佐野は大きく飛躍を遂げている。今季のエールディビジの全33試合でフル出場(2970分)を果たしているのは、フィールドプレーヤーで彼のみ。その間に3ゴール、7アシストを記録し、来季のステップアップ移籍も有力視されている。

 成長著しい22歳の落選を疑問視するドリーセン記者は「彼を招集しない決定は全く理解できないね」と指摘。

さらに日本の陣容に目を通し、辛辣な意見を展開し続けた。

「トミヤス(冨安健洋)は、今シーズンに15試合(実際は7試合で、205分)もプレーできていない。それなのに当たり前のようにメンバーに招集された。正直言って理解が出来ないよ。サノは、今シーズンのエールディビジで傑出したプレーをしている選手のひとりだった。そんな彼が選ばれてないなんて信じられない……馬鹿げていると言ってもいい」

 結果的に代表での経験値を選択した形となった森保監督の編成はどう機能するか。「楽勝」との指摘を受ける中で、6月14日に行われるオランダとの大会初戦から真価が問われそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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