生成AIの進化とともに、コミュニケーション豊かになったペットロボットが続々登場しています。カシオ計算機の「モフリン」やGROOVE Xの「LOVOT」(らぼっと)、シャープの「ポケとも」、パナソニックの「NICOBO」(ニコボ)などに代表されるモフモフ系が人気ですが、CPUや通信機能、目のグラフィックを表示する液晶パネルを搭載する必要があり、価格が高くなりがちなのが欠点です。


それを受け、近ごろはスマホを頭脳や顔として利用するペットロボットが増えてきました。Makuakeでクラウドファンディングを開始した「LOOI」(ルーイ)もその1つ。生成AIを用いた自然な会話ができるのが特徴で、友だちのような気取らないおしゃべりが楽しめます。しかも、内蔵のキャタピラーでちょこまか動き回るなど、小動物的なかわいらしさも。

まだ発展途上の部分も見受けられますが、SF映画に出てくる相棒ロボットのようでトキメキを感じました。好きなキャラや人物が表示されるよう進化すれば、“推し”を楽しみたい人にも支持される存在になりそうです。

生成AIで人間味のある会話が楽しめ、勝手に動き回るモードも

高さ10cmほどのLOOIは、専用アプリを導入したスマホを磁力でくっつけるだけでスマホが顔と頭脳になり、自在に動き出す仕組みのペットロボット。スマホはワイヤレス充電される仕組みも備えています。

LOOIの特徴が、生成AIを用いたおしゃべりができること。調べたいことを聞くだけでなく、悩みを相談したり愚痴をこぼしてもかわいらしい声で答えてくれます。会話は、いかにも生成AIの回答といった印象ではなく、人間味のあるやり取りができたのが好印象。過去のやり取りを記録して会話に活用するとしており、長く付き合うほど自分の性格や興味関心をよく知る友だちになるとみられます。


スマホの画面には、SFっぽく光る目しか表示されませんが、目の描写とサウンド、本体の動きでさまざまな感情が表せるよう工夫しています。

スマホのインカメラで目の前の状況を認識しているので、手のジェスチャーでいいね!をしたり、写真を撮ってもらえます。ユーザーの表情も見ており、表情に応じて会話やレスポンスも変わるといいます。

LOOIのもう1つの特徴が、底面にキャタピラーを搭載していて自由自在に動き回ること。生成AIで会話している時も、話にあわせて体を小刻みに動かすのが小動物らしいかわいらしさを感じさせます。

さらに、会話をしていない時に勝手に動くモードも備えており、デスクや床を気ままに動き回るのが小動物的で楽しいと感じます。底面にセンサーがあるのでLOOIがテーブルなどから落ちないよう工夫していますが、机の上に置かれた書類やスマホなどはLOOIが押して落としてしまいます。ちょっと危なっかしい印象があるものの、会話していない時も目を楽しませてくれるのはデスクの相棒としては好ましいと感じます。

「光る目」以外の顔も見てみたい

全体に、小動物のような印象でかわいらしいさを感じるLOOIですが、画面に表示される顔が「光る目」しかないことが物足りないと感じます。スマホの画面なのだから、さまざまなキャラクターを表示できるにもかかわらず、現時点で顔を変える機能はありません。近未来の相棒ロボット的な印象は十分ですが、もふもふロボット的なかわいらしさを期待している人は物足りなさを感じそう。

もちろん、このあたりはアプリの改良でどうにでも進化でき、メーカーも「定期的なソフトウェア更新によって可能性は全方位に拡大していく」としています。
自分の推しのキャラクターの表情や声で会話が楽しめるようになれば、より多くの人がトリコになりそうです。

LOOIの一般価格は29,800円で、Makuakeでの早期購入価格は13%引きの25,800円。ペットロボットとしては進化の余地が大きいので、長く付き合える相棒となりそうです。

磯修 いそおさむ 1996年、アマチュア無線雑誌で編集者としてのキャリアをスタートし、その後パソコン雑誌やWeb媒体の編集者としてデジタル分野の記事を担当。2018年からマイナビニュース・デジタル編集部に加入。専門分野はカメラ、アップル製品とエコシステム、スマートフォン、デジタル家電関連、PCキーボード。画像生成AIなどAIまわりの進化の速さに追いつくべく奮闘しつつ、自身でよい写真を撮影することも心がけている。ニガテな動画撮影は鋭意勉強中。猫が1匹います。 この著者の記事一覧はこちら
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