夢枕獏(作)×谷口ジロー(画)の傑作漫画をフランスでアニメ映画化し、第47回セザール賞アニメーション映画賞を受賞した『神々の山嶺(いただき)』が、7月8日より公開されることが決定。特報とビジュアルが解禁された。

【動画】アニメ映画『神々の山嶺』特報

 原作は、作家・夢枕獏のベストセラー小説を 、圧倒的な画力で世界中にファンを持つ谷口ジローが漫画化した「神々の山嶺」。「登山家マロリーはエベレスト初登頂に成功したのか?」という登山史上最大の謎に迫りながら、孤高のクライマー・羽生と彼を追うカメラマン・深町が、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描く。

 2017年に逝去した谷口は、フランスでも「漫画界の小津安二郎」と称され絶大な人気を誇っており、フランス文化賞から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された経歴を持つ。今回の映画は、フランスアニメ界からの熱烈なオファーによりアニメ化が決定し、7年を費やして製作。生前の谷口も二度渡仏して製作に参加した。

 完成作では、大ヒットアニメーション映画『ウルフウォーカー』の製作チームが、実写では再現不可能な命がけの登攀(とうはん/岩壁や氷雪壁などを登ること)シーンを、圧巻の映像でリアルに表現。第74回カンヌ国際映画祭で正式上映されると、その驚異的なスケールの世界観に観客や批評家たちが息を呑み、第47回セザール賞ではアニメーション映画賞を受賞した。フランスでは300を超える劇場で上映され、13万人超動員の大ヒットを記録。全世界ではNetflixが配信権を獲得したが、日本ではスクリーンでも公開されることが決定した。

 原作国である日本でのみ上映されるのは、豪華声優陣による吹き替え版。ブラッド・ピッドの吹き替えや、『機動戦士ガンダムZ』『ポケットモンスター』などのアニメで知られる堀内賢雄が、主人公の一人である深町誠の声を担当。劇中で圧倒的存在感を放つ孤高のクライマー・羽生丈二の声を務めるのは、『攻殻機動隊』『ブラック・ジャック』などのアニメから、世界的人気ゲーム『メタルギアソリッド』シリーズのスネーク役などで知られる大塚明夫。そのほか、羽生の後輩・文太郎役に『鬼滅の刃』で妓夫太郎役を務めた逢坂良太、羽生の行方の手がかりを握る涼子役を『THE IDOLM@STER』の如月千早役で人気を博す今井麻美が務める。

 特報は、「登山史上、最大のミステリー」という言葉とともに、登山家マロリーがエベレストに挑む姿から始まる。マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれない、といういまだ未解決の謎。その答えが解明されれば、歴史が変わることになる。カメラマンの深町は、ネパールで何年も前に消えたとされる孤高のクライマー・羽生が、マロリーのカメラを手に去っていく姿を目撃。そして羽生を見つけ出し謎を突き止めることを決心し、彼の行方を追う。映像の最後では、極限の雪山の世界が圧倒的なスケールで描かれた場面で締めくくられている。

 ビジュアルは、深町と羽生が、急斜面の雪山に喰らいつく姿を切り取ったもの。口からは白い息、背景には雄大な白い山脈が広がり、そこがエベレストであることを示唆している。横には「究極の冒険ミステリーが始まる」という、期待をあおるコピーが添えられている。

 アニメ映画『神々の山嶺』は、7月8日より全国公開。