11月23日より22年ぶりに公開される映画『ゴーストワールド』より、ダブル主演を務める当時17歳のソーラ・バーチと当時15歳のスカーレット・ヨハンソン、共演のスティーヴ・ブシェミらをとらえた場面写真10点が一挙解禁された。

【写真】“サンジ”のモデルになったスティーヴ・ブシェミも 映画『ゴーストワールド』場面写真

 2001年の公開時「ダメに生きる」というキャッチコピーが反響を呼び、新しい“低体温系”青春映画として大ヒットを記録した本作の原作は、アメリカで「ティーンエイジャーのバイブル」として高い人気を誇ったダニエル・クロウズの同名グラフィック・ノベル。

70年代のカルト・コミック「フリッツ・ザ・キャット」の原作者ロバート・クラムを描いた『クラム』など、ドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフによる初の長編フィクション作だ。

 ロサンゼルス郊外で撮影された本作は、どこまでも続くショッピングモールやファーストフード・チェーンの進出によって、次第に個性を失いつつある1990年代のアメリカの名もなき町が舞台。世界に馴染めず、いつも周囲をばかにして過ごしているシニカルな2人のティーンエイジャーが大人になることに直面し、自分の居場所を見つけようとする倦怠感に満ちた数ヵ月を描く。

 1990年代アメリカ、都市郊外の名もなき町。幼馴染で親友のイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は、高校を卒業したものの進路も決めず、あてもなく町をぶらついては面白いことを探して過ごしていた。そんなある日、2人はモテないレコードマニアの中年男シーモア(スティーブ・ブシェミ)に出会う。


 ダサくても独自の世界を持つシーモアに興味を持ったイーニドは、アウトサイダーとして生きる彼の“理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。一方、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて自立しようとするレベッカ。同居生活を計画していた2人の間には次第に距離が生まれ…。

 主演は、『アメリカン・ビューティー』での演技が絶賛されたソーラ・バーチと、『ロスト・イン・トランスレーション』で脚光を浴び、近年は『アベンジャーズ』シリーズにも出演するなど、いまやハリウッドを代表するスター俳優として活躍するスカーレット・ヨハンソン。撮影当時、バーチは17歳、ヨハンソンは15歳。すぐに意気投合したという2人が等身大の瑞々しい演技を披露する貴重なフィルムとなった。


 共演には、一目見たら忘れられないクセのあるルックスで多くのファンを持つ実力派バイプレイヤーのスティーヴ・ブシェミ、『ゴールデンボーイ』や『BULLY ブリー』などの作品で知られ、2008年に急逝したブラッド・レンフロが参加している。2002年の第59回ゴールデングローブ賞にて、最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル)、最優秀助演男優賞を受賞した。

 映画の製作時、原作者であるダニエル・クロウズはツワイゴフ監督と共同で脚本を執筆、2002年のアカデミー賞で脚色賞をはじめ多くの賞にノミネートされるなど高く評価された。近年ではドラマシリーズ『ユーフォリア/EUPHORIA』などの作品にも影響を与え、「時代を先取りしていた」(Los Angeles Magazine)と再評価されるなど、若い世代にも愛される作品となっている。

 この度、場面写真10点が一挙解禁。リマスターによって甦った名作の圧倒的な精細さと色味、22年の月日を感じさせないファッションのビビッド感が印象的だ。
そして、ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンの22年前のあどけない姿をはじめ、人気コミック『ONE PIECE』(集英社)の作者・尾田栄一郎がサンジのモデルにしたと公言しているスティーヴ・ブシェミ、ヌンチャク男にふんしたデイヴ・シェリダン、背後にうっすらと写る今は亡きブラッド・レンフロなど、個性豊かな顔ぶれがそろっている。

 映画『ゴーストワールド』は、11月23日よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開。