西島秀俊芦田愛菜が父子役で共演する1月14日スタートの日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系/毎週日曜21時)の主題歌が、アイナ・ジ・エンドの新曲「宝者」に決まった。

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 主演の西島が演じるのは、20代の頃から海外で活動し、数々の有名オーケストラと共演してきた才能あるマエストロ(指揮者)・夏目俊平。

大好きな音楽に対して常にアパッシオナート(情熱的)に向き合い、その情熱はいつも演奏家たちの眠っていた情熱を呼び覚まし、火をともしていた。しかし、音楽以外の能力はゼロで家事は何一つできないポンコツ。超マイペースかつ天然な男でもある。5年前に起きた“ある事件”をきっかけに家族は俊平のもとを去り、俊平自身は音楽界から離れていたが、日本のとある地方の廃団寸前の市民オーケストラの指揮をするために数十年ぶりに帰国する。

 そんな俊平の娘・響を演じるのは芦田。父親とは真逆で音楽を嫌い、音楽の無い人生を送っていた響は、5年前の“ある事件”をきっかけに父と決別していた。
ところが父が突然帰国することになり、気まずい同居生活が始まる…。

 世界的天才指揮者の彼が、なぜ愛する音楽の世界から退くことになったのか? そして、5年ぶりの娘との再会。天才ゆえに娘の気持ちがわからない俊平が、父としてもう一度娘と向き合う中で、5年前から時間が止まってしまっていた“娘の人生”を少しずつ動かしていく…。

 さらに、本作の大きな見どころとなっていくのは、廃団寸前の市民オーケストラ「晴見フィルハーモニー」に主人公の俊平が来て、俊平にしかできないやり方で個性豊かな団員たちの悩みを解決していくとともに、オーケストラとしてもう一度立ち上がっていこうとするサクセスストーリーである。

 作詞・作曲をアイナ・ジ・エンド、編曲を河野圭が担当した主題歌「宝者」は、温かい雰囲気の中にあるどこか切ない表現が、ドラマとマッチした極上のミドルバラードに仕上がっている。「ありがとう」や「さよなら」といったストレートな表現や、キャッチーなメロディーラインにも注目だ。


 アイナ・ジ・エンドは「軽快なテンポで、自分史上今までにないほどまっすぐ歌うことを意識しました。編曲はお世話になっている河野圭さんでストリングスがとても美しいです。奇を衒わずしっかり心に届くことを、音色でも声色でも考えました。ありがとうとさよなら。出会いと旅立ち。人はこれを繰り返して生きていくんだなぁと改めて自分も考えさせられました。
そんなテーマで綴りました。“大切な宝者”を思い浮かべて聴いていただけたら幸せです」としている。

 日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』は、TBS系にて1月14日より毎週日曜21時放送(初回は25分拡大)。

※アイナ・ジ・エンドからのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■アイナ・ジ・エンド

Q.主題歌に起用されたことについて率直な感想をお聞かせください

A.初めて台本を少し読ませていただいたときに、文字で読んでいるのに音が聞こえてくるかのように鮮明に心に入ってきました。とてもワクワクしたのを覚えています。
自分にも、できることを精一杯努めたい! と思いました。

Q.楽曲の聴きどころ・コンセプト・楽曲内容などについてお聞かせください

A.軽快なテンポで、自分史上今までにないほどまっすぐ歌うことを意識しました。編曲はお世話になっている河野圭さんでストリングスがとても美しいです。奇を衒わずしっかり心に届くことを、音色でも声色でも考えました。ありがとうとさよなら。出会いと旅立ち。
人はこれを繰り返して生きていくんだなぁと改めて自分も考えさせられました。そんなテーマで綴りました。“大切な宝者”を思い浮かべて聴いていただけたら幸せです。

最初に、別の2曲のデモ曲を送りましたが、もう1曲トライすることになり、もがくように制作にのめりこみました。そしてこの“宝物”が生まれました。撮影だけじゃなくて、音楽にも真摯に向き合い沢山のやり取りをしてくださった日曜劇場のチームの方々の情熱を心から尊敬しております。


■企画プロデュース・東仲恵吾

Q.アイナ・ジ・エンドさんを起用した経緯は?

A.本作は音楽が大きなテーマの一つです。その中で、唯一無二の声と表現力を持っていて、どんな楽曲でもアイナさんにしか歌えない色に染めていく彼女が奏でる“音楽”をお願いしたいと思いました。また、この作品は父と娘の確執と再生を描いていきます。ただ、確執といっても本音で嫌い合っているわけではない、すごく繊細で切ない心情なのですが、アイナさんなら切なさと救いを見事に歌い上げてくれると感じていました。私自身も、BiSH時代に彼女が歌い上げた「beautifulさ」にものすごく救われました。そんなアイナさんに本作をより彩ってもらうことができて光栄です。

Q.楽曲を聞いた率直な感想は?

A.楽曲を聞かせてもらって感じたことは、娘から父への言い表せないくらいの溢れる愛に満ちた曲ということでした。ただ、愛といっても幸せなことだけじゃなくて、切なかったり悲しかったり、そういう喜怒哀楽がすべて詰め込まれた上で、最後に背中を押してくれる優しくて力強い応援歌だと感じました。

Q.ドラマの見どころは?

A.本作の大きな見どころは不器用な親子と、廃団寸前のオーケストラが再生していくところです。その再生していく過程で、1人では無理でも力を合わせればできることもある、ということを描いています。ぜひお楽しみください。