エドワード・ヤン監督作品『恐怖分子 デジタルリマスター』より、スタイリッシュで前衛的な映像で作品をとらえた予告編が、チラシビジュアル、場面写真と共に解禁された。
【動画】前衛的な映像で作品をとらえた『恐怖分子 』予告
本作は、台北という都市そのものを舞台に、人々の孤独と偶然、そして静かに連鎖していく破滅の気配を描き出した、ヤン初期を代表する重要作。
80年代半ばの台北。街で起きた銃撃事件を偶然撮影した若い写真家は、その現場から逃げ出した少女の姿をカメラに収める。一方、医師の夫と暮らす女性作家は、新作の執筆に行き詰まり、夫とのあいだにもかすかな亀裂を抱えていた。出版社に勤める元恋人、事件を追う刑事、街を漂う若者たち―無関係に見える人々の人生は、あるいたずら電話をきっかけに、思いもよらないかたちで少しずつ結びついていく。
予告編は、ストーリーの説明的な部分をそぎ落としたような前衛的な構成となっている。誰かが抱える不安、うそ、欲望…それらが断片的に、そしてドラマチックに引き出され、作品の持つスタイリッシュな映像美を堪能できる。
そして≪孤独な風が吹き抜け 愛なき都市に恐怖が連鎖する≫というコピーが映し出される。1980年代の台北を舞台にした作品であるが、登場人物たちのうっ屈した様子は2020年代にも通じるものがある。
チラシビジュアルでは、前回公開されたポスタービジュアルとは上部の写真群のカットががらっと変わっており、建物の一室から銃を持った手だけが現れるカットとなり、静かで穏やかながらも不穏な空気感が漂う演出をとらえている。
場面写真は、本作のアイコンとも言えるような、暗室にて少女の写真がモザイク状に映し出されるカットなど印象的な10点。
映画『恐怖分子 デジタルリマスター』は、8月21日より全国順次公開。
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