デビュー10年目のアニヴァーサリー・イヤーを迎え、さらなるステップアップが期待されるBerryz工房。プロデューサーのつんく♂から「色っぽさ急上昇」と太鼓判のキャプテン・清水佐紀、そして「頼もしいメンバーに成長した」との評価を受ける夏焼雅に話を聞いてきた。


<フォト>清水佐紀&夏焼雅 インタビューの模様とBerryz工房の9年間をジャケットで振り返る

 デビュー丸9周年を迎えた3月3日に「ハロー!プロジェクト大感謝祭コンサート Hello!Project 春の大感謝ひな祭りフェスティバル2013~Berryz工房10年目突入スッペシャル!~」を開催。イベントでは、キャプテンの清水が各メンバーへの思いを語り、普段はクールな夏焼が涙する一幕もあった。同イベントを振り返り、夏焼は「今思い出しても泣きそう」とウルウル。一方の清水も「みや(夏焼)は私が行き詰まった時に声をかけてくれたり共感してくれたり、これまで何度も助けてもらったんです。その思いを(MCで)伝えたくて」と感慨深げ。夏焼に大きな信頼を置いているという清水は「みやは優しいし、周りのことを思っていつも声をかけてくれる。私がみんなに強く言えなかったことを、みやがあえて代わりに言ってくれることもあるんです。みやには本音で何でも話せるんです」と2人の間にある特別な絆を語ってくれた。

 「自分自身こんなに続くとは思わなかった」という夏焼は9年間の活動を改めて思い返し、「まいちゃん(石村舞波)が卒業した時、これからどうなってしまうんだろうと不安も多かったんですけど、みんなで助け合って、キャプテンも引っ張ってくれて。ファンの方のおかげでここまで続けてこれました。(みんなに)支えてもらって嬉しい気持ちでいっぱいです」と素直な思いを口にした。

 2005年に石村舞波が卒業したものの、現在の7人はデビューから不動のメンバー。
清水と夏焼の目から、各メンバーの成長はどのように見えていたのだろう。最年少の菅谷梨沙子について清水は「歌い方が一番変わりましたね。厚みとボリュームもあるし、ハンドマイクを離しても聴こえちゃうレベル。ライブでもすごいなぁと思うんですけど、急に甘えっ子キャラを出したりとか(笑)。小悪魔ですね」と愛情たっぷりにコメント。夏焼は「チャレンジ精神が旺盛になったみたいです。つんく♂さんには相談するみたいですが、メンバーには誰にも言わずにいきなりヘアスタイルを変えてきてビックリしたこともあります(笑)。」と興味深いエピソードを明かしてくれた。

 メンバーから「Berryzの母」と慕われている須藤茉麻について清水は「ステージ上でほとんど泣かないところがすごく強いなって思います。でも鏡を見る回数は一番多い(笑)。女の子な部分もあるんですけど、これをやるぞと決めたらやり抜くし、たくましいですね」と感心しきり。その物怖じしない安定感はキャプテンも認めるところのようだ。 デビュー時からぐんと身長が伸びた熊井友理奈については、「すごく“女子”になった」と夏焼。
「最初はボーイッシュな感じだったんですけど、それが今は女性っぽくなって、お姉さんキャラになってきました。でも“熊井ワールド”というのがあって、そこは誰にも止められないし、誰も入っていけない(笑)」と笑った。

 「唯一変わらない!本当に元気で、ずっと笑ってる」。2人が口を揃えてそう評したのが徳永千奈美。悩みがなさそうに見える徳永だが、夏焼は「でも最近は歌に関して“あの部分がどうしてもうまくいかない”とか相談してくることもあるんです。そういうところは変わりましたね」と彼女のもうひとつの顔を教えてくれた。

 そして、今やバラエティ番組などに引っ張りだこの“ももち”こと嗣永桃子をどう思っているのか、ファンならずとも気になるところ。清水は「はっちゃけすぎてるなと思うこともあるんですけど、実は周りをよく見ていたり、根はマジメ(笑)。誰よりもストイックだと思います。大学との両立も頑張っているし、折れないハートを持っていますね」と嗣永の不屈の精神に一目置いている様子。夏焼も「(ブーイングにも動じない)ももは強い」とうなづきつつも、「もものことを年上と感じたことがなくて。多分一番年下の梨沙子もそう思ってる(笑)」と頬をゆるめた。


 また、グループが成長する過程でファンとの関係も徐々に変化していったという。夏焼は「昔は私たちのほうが緊張していたけれど、今はファンの方とどうコミュニケーションをとったらいいのかを掴めてきました」と振り返り、「だからファンの方との距離が縮まり仲良くなれた気がします」とキラキラ笑顔。9年という歳月を経てハロプロの“お姉さんグループ”に成長したBerryz工房だが、清水は「入ったばかりの頃はやっぱりガムシャラじゃないですか。今頑張っている後輩たちを見て、それを忘れちゃいけないんだと改めて思うんです」と初心の大切さを熱意を込めて強調した。

 2004年のデビュー以来、着実に歩んできたBerryz工房の31枚目のシングル「アジアン セレブレイション」は、プロデューサーのつんく♂いわく、ディスコ・ミュージックをテーマにした“攻め”のナンバーだ。PVでは、セクシーなダンスや大人っぽい表情も見せてくれている。清水は「セリフで始まる曲はめったにないので新鮮ですね。(音源をもらった時点ではなかった)みやのセリフが入ったことによって曲のイメージがガラっと変わって、すごく面白いなぁと思いました」と手ごたえ十分。夏焼も「Berryzの大人っぽい一面を見せられたらいいなと思います。フリが簡単なのでちっちゃなお子さんでも覚えられるし、ライブですごく盛り上がるんじゃないかな」と胸をはった。

 10年目突入という大きな節目にあたり、「ブログに全国各地の方から“自分の地元でイベントやライブをやってほしい”とコメントをいただくので、47都道府県をまわってみたいなと思います」(清水)、「海外でのライブはとてもいい刺激になるので、もっと機会が増えたらいいな。PVとかも海外で撮影してみたい!やったことのないことをいっぱいしたいですね」(夏焼)と目を輝かせた2人。
新たなスタートを切ったBerryz工房から今後も目が離せない。

Berryz工房 31枚目シングル「アジアン セレブレイション」は発売中
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