北朝鮮がまたも“特大ブーメラン”級の日本非難を展開した。日本政府は4月21日、防衛装備移転3原則の運用指針を改定し、従来の「5類型」を撤廃。

殺傷能力を持つ武器の輸出拡大に踏み切った。これに対し北朝鮮国営「朝鮮中央通信」は3日、「致死性兵器商売で軍需産業を膨張させ、軍事大国化の野望をなんとしても実現してみようとする戦争屋」と激しく非難した。

しかし、この主張ほど強烈な自己矛盾に満ちたものも珍しい。国際社会から核・ミサイル開発による重大な脅威とみなされてきた当事者が、他国の防衛政策だけを「平和破壊」と糾弾しているからだ。

北朝鮮は国連安保理決議を無視して核実験と弾道ミサイル発射を繰り返し、日本上空を飛び越えるミサイルまで発射してきた。ロシアとの軍事協力や武器供与疑惑まで抱えながら「平和」を語る姿は、露骨なダブルスタンダードそのもので、もはやブラックジョークだ。

さらに異様なのは、金正恩総書記が娘のジュエ氏を軍事プロパガンダの前面に立たせている点だ。

13歳の後継者を軍事威信演出の道具として利用し、「核強国」の象徴に仕立て上げる光景は、平和や人命尊重とは対極にある。少女に銃を握らせながら、他国に「戦争国家化」と説教する姿は、倫理観の崩壊を露呈している。

北朝鮮は深刻な食糧不足や電力難の中でも、住民生活より核・ミサイル開発を優先してきた。日米韓に対し「先制攻撃」「無慈悲に殲滅」と威嚇を繰り返しながら日本を批判する姿勢は、平和論ではなく軍事独裁を正当化する政治宣伝にすぎない。

核武装を進め、少女にライフルを撃たせ、戦車を操縦させる国家が、「戦争国家」を語る――。

その光景こそ、北朝鮮体制の危険性と欺瞞を最も象徴している。

編集部おすすめ