天地人、アジア最大級のテックイベントに出展へ

リバネス支援で進出に一歩JAXA（国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構）認定の宇宙ベンチャー企業、株式会社天地人（以下、天地人）は25日、科学技術の研究開発や人材育成を通じ、イノベーション推進を図る株式会社リバネス（以下、リバネス）による採択を受け、アジア最大級のテックカンファレンスとして知られる「Singapore Week of Innovation and TeCHnology」に出展を決めたことを発表した。2024年10がち28日～30日の期間、シンガポールのランドマークでもあるマリーナベイ・サンズで開かれる同イベントにブース出展し、「天地人コンパス 宇宙水道局」の紹介を行う。リバネスは、天地人のもつ技術力を高く評価しており、東南アジア進出のサポートを提供している。リバネスによると、日本には多くの優れた技術を有する企業があるにもかかわらず、東南アジア市場などへの展開方法を知らぬために、事業拡大などへうまくつなげられていないという。そうした現状を受け、同社はシンガポール、マレーシア、フィリピンの現地オフィスから得られる知見・ノウハウを活かし、日本のスタートアップの進出支援を進めている。今年の「Singapore Week of Innovation and TeCHnology」では、リバネスが現地アクセラレーションプログラムと連携し、採択された日本のスタートアップ5社の出展を支援することとなった。天地人はそのうちのひとつとして参画、漏水データの管理・再活用を叶える「天地人コンパス 宇宙水道局」の紹介を行う。衛星データとAI技術で水問題に対応「天地人コンパス 宇宙水道局（Tenchijin COMPASS KnoWaterleak）」は、衛星データとAI技術を用い、水道業者の漏水調査を効率化するツール。クラウド型マッピングサービスとして整備されており、複数の人工衛星から取得するデータやオープンデータ、電子化済みの給水台帳や配水管図データを組み合わせて解析し、100メートル四方のブロックごとで漏水リスクを評価し、リスクの高いエリアをピンポイント特定する。直感的でごく簡単な操作で扱える上、漏水リスクと実地検証結果を一元管理できるインターフェースを擁し、即時性の高いデータ確認と、迅速な漏水検出、修理計画の立案・実施を支援するものとなっている。日常的にこのシステムを使い、漏水地点のチェックや管理を行っていけば、AIがより高精度に漏水リスクを評価、点検費用のコスト削減や調査期間の短縮を実現できる。2022年度に実施した、政府との実証実験や導入自治体のヒアリングでは、点検費用で最大65％、調査期間で最大85％の削減が叶ったという。日本の水道メンテナンスは、老朽化や気候変動影響、少子高齢化による予算と人員の不足などから、多くの課題を抱えている状況にある。深刻化の一途をたどるこの漏水調査現場の課題を解決すべく、天地人が生み出したのがこのシステムで、日本国内では2023年にリリース、すでに東京都を含む20以上の自治体が導入している。こうしたメンテナンス課題は東南アジア各国にも共通するところが多々あり、効率的な水道経営、水資源保護は世界的な課題といえる。天地人では、グローバル版として開発した「Tenchijin COMPASS KnoWaterleak」をもって、今後アジアやヨーロッパへの展開を積極的に進めていく方針としている。（画像はプレスリリースより）元の記事を読む

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