市場規模はまだ小さいが成長は著しい。調査会社GfK(ジー・エフ・ケー)ジャパンの調べでは、2007年は2万9000台だったが、今年は9万5000台と約3倍の成長率を達成すると予想する。目新しさや高級感などが評価され、年末ギフト需要の目玉になりそうだ。
人気メーカーは圧倒的にソニーで、今年6月期の上位5モデルに、ソニーの新製品3モデルがランクイン。1位に輝いた同社製7インチモデル『DPF-D70』は、デジタルフォトフレーム全体の約46%(数量ベース)を占めるという快挙を達成した。
また、調査会社のガートナージャパンは「デジタルカメラの普及と携帯電話のカメラ機能の向上によって写真を撮る機会は増えているものの、写真は画面で見て楽しみ、必要なものだけをプリントするものに変化している。写真を印刷しなくても飾って楽しむことができるデジタル・フォトフレームも販売されており、プリンタ・ベンダーにとって今後大きな脅威になる可能性がある」という。
インク、紙代がかからずおしゃれで便利なデジタルフォトフレーム市場の急成長とソニーの勢いで、一気にプリントしないで写真を楽しむスタイルが浸透していきそうだ。
(羽石竜示)