自分より3つぐらい年上の男性に、先日、「きみたち熟女は」と言われ、仰天した。
その場にいたのは、30代前半~半ばの女性たち(既婚・未婚含む)。
とはいえ、「熟女」って、自分のなかでは、五月みどりぐらいのイメージで、文字通り、「熟れ」ていることが大前提である。そうした意味では、個人差があり、一概に年齢で「熟女」かどうかを決めることはできないのだろうけど、それでも……30代くらいで「熟女」と言われてしまうものなのか。
テレビで「熟女好き」としてよく出てくるウド鈴木、ロバート秋山、天津木村なども、50代くらいの女性の話をすることが多い気がするけど……。
胸のなかのモヤモヤはなんとなくおさまらず、帰宅してから、家にあった『広辞苑 第四版』で調べてみると、驚いたことに、「熟女」という単語はなかった。
「淑女」の次は「熟所(じゅくしょ) よく慣れたところ。住み慣れた場所」という言葉のみ。
念のため、「熟」一文字で調べてみると、「よく煮ること。よく煮えること」「よくみのること。うれること」「よくなれること。また、十分にすること」とあり、それぞれ用例として「半熟、熟食、成熟、早熟、熟柿、円熟、習熟、熟練、熟読」が記されているのみである。
いっぽう『大辞泉』を見てみると、
「30歳代から50歳代の成熟した色気の漂う女性」
と、ちゃんと「熟女」の項目があった。
「熟女」の定義について、そのスジの編集者に聞いてみたところ、
「『熟女』は年齢じゃないですよ。たとえば、30代でも40代でも、50~60歳ぐらいの精神・魂を持つ人は熟女です」
というご回答!
30~40代で50~60代の精神って……と絶句していると、
「『熟女好き』という人は、別に年齢的なことを求めているんじゃないんですよ。甘えさせてほしい、ときには叱ってほしい。そんな包容力を持つ女性として、『熟女』を求めるんです。ところが、『熟女』を名乗る人には、実際の年齢のみが50~60代の人、けっこういるんですよね(苦笑)」
「熟女」は年齢によって決まるものでもなく、自分が名乗るものでもなく、相手が包容力を感じたり、甘えたいと思う、その状態を言うものということらしい。
冒頭のようなセリフは、明らかに年齢を指した、悪意あるものだろうが、「熟女」と言われること自体は、本来、そんなにムキになって抵抗するようなものでもないのだそうです……。
(田幸和歌子)
その場にいたのは、30代前半~半ばの女性たち(既婚・未婚含む)。
一斉に「熟女って……」と総ツッコミになったが、後に彼が、自分よりだいぶ若い女性と結婚が決まって浮かれていることを知り、「ああ、そういう理由か」と一応、胸にしまうことにした。
とはいえ、「熟女」って、自分のなかでは、五月みどりぐらいのイメージで、文字通り、「熟れ」ていることが大前提である。そうした意味では、個人差があり、一概に年齢で「熟女」かどうかを決めることはできないのだろうけど、それでも……30代くらいで「熟女」と言われてしまうものなのか。
テレビで「熟女好き」としてよく出てくるウド鈴木、ロバート秋山、天津木村なども、50代くらいの女性の話をすることが多い気がするけど……。
胸のなかのモヤモヤはなんとなくおさまらず、帰宅してから、家にあった『広辞苑 第四版』で調べてみると、驚いたことに、「熟女」という単語はなかった。
「淑女」の次は「熟所(じゅくしょ) よく慣れたところ。住み慣れた場所」という言葉のみ。
念のため、「熟」一文字で調べてみると、「よく煮ること。よく煮えること」「よくみのること。うれること」「よくなれること。また、十分にすること」とあり、それぞれ用例として「半熟、熟食、成熟、早熟、熟柿、円熟、習熟、熟練、熟読」が記されているのみである。
いっぽう『大辞泉』を見てみると、
「30歳代から50歳代の成熟した色気の漂う女性」
と、ちゃんと「熟女」の項目があった。
『広辞苑』も、新しい版のものだったら載っているかもしれないが、今回は未確認。
「熟女」の定義について、そのスジの編集者に聞いてみたところ、
「『熟女』は年齢じゃないですよ。たとえば、30代でも40代でも、50~60歳ぐらいの精神・魂を持つ人は熟女です」
というご回答!
30~40代で50~60代の精神って……と絶句していると、
「『熟女好き』という人は、別に年齢的なことを求めているんじゃないんですよ。甘えさせてほしい、ときには叱ってほしい。そんな包容力を持つ女性として、『熟女』を求めるんです。ところが、『熟女』を名乗る人には、実際の年齢のみが50~60代の人、けっこういるんですよね(苦笑)」
「熟女」は年齢によって決まるものでもなく、自分が名乗るものでもなく、相手が包容力を感じたり、甘えたいと思う、その状態を言うものということらしい。
冒頭のようなセリフは、明らかに年齢を指した、悪意あるものだろうが、「熟女」と言われること自体は、本来、そんなにムキになって抵抗するようなものでもないのだそうです……。
(田幸和歌子)
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