緑の山をいくつも越えて深い森を抜けると、世界で一番心優しい仲間たちが住むシルバニア村がある。

1985年に株式会社エポック社から発売された「シルバニアファミリー」の世界観は、いつの時代も女の子の心を掴んでやまない。
そこで、現在までのファミリー総数や根強い人気の秘訣など、ロングヒットシリーズならではの疑問を発売元である株式会社エポック社のマーケティング部広報宣伝室の前 美里さんに伺ってみた。

「発売当初から現在までで、国内では44ファミリーが誕生しました。海外を合わせると、100ファミリー以上になります。すべてのキャラクターには、お子様が自由に想像して遊べるよう性格や趣味、職業まで細かな設定があり、それぞれの性格に沿ったミニストーリーもご用意しています。数あるファミリーのなかで現在一番人気なのは、ショコラウサギファミリーです。ウサギはこれまでに6ファミリー発売されましたが、どのファミリーも大変人気がありました」

ここ数年、シルバニア村には毎年1~2のファミリーが誕生しているそう。次はどんなファミリーが発売されるのか、そのワクワク感もファンを惹きつける要因だろう。キャラクターそれぞれに細かな設定があってもあえて名前を付けず、子供の世界観を尊重する姿勢も遊ぶ側からしたらうれしい。決められた名前よりも、自分で付けた名前の方が何十倍も親しみを持てるからだ。シルバニアファミリーは、いつの時代も変わらない“ごっこ遊び”の代表格といえる。どうして、こんなにも長い間人気を保つことができたのだろうか? 本シリーズが愛され続ける理由についても伺ってみた。

「長く愛されるシリーズであるため、キャラクターはもちろん、家具や小物にもシルバニア村らしさを守りつつ、その時代に合わせた新しい要素を少しずつ取り入れています。
例えば、キャラクターも発売当初は今よりワイルドな印象でしたが、その世代の嗜好に合わせ、顔の表情やカラーリングなどを優しい雰囲気に変化させています」

なるほど、その絶え間ない微調整が安定した人気を保つ最大のポイントかもしれない。現状に甘んじるのではなく、よりクオリティーの高い商品を作り出すことが子供だけでなく、大人からも高い支持を得ている理由だろう。十分大人の私でさえ、最近知人に誘われて吉祥寺にあるレストラン「シルバニア森のキッチン」に行って大はしゃぎしてしまった。シルバニアファミリーには大人のファンも多いのだろうか?

前さんいわく、「シルバニアファミリーには大人のファンも多いです。子供の頃からずっと集めていらっしゃる方や、大人になってから知りコレクションとして楽しんでいらっしゃる方、お子様のために購入してお母様がハマってしまったケースなど、様々なお話を伺います」

確かに家具一つとっても、細部まで見事に作られている。単なる子供のおもちゃではなく、大人も魅了するコレクション。シルバニアファミリーの今後の展開が楽しみだ。
(うつぎ)
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