冒頭に触れた「キリン 生茶」は今年4月のリニューアルでフォントを導入。キリンビバレッジ株式会社の広報担当いわく、
「“生茶”は人と環境に配慮したブランドを目指しています。今回、文字数の多いペットボトルの表記についても見やすさを考慮し、つたわるフォントを採用しました。ほかにも、指がすべりにくくて痛くなることなく開けやすいキャップ、持ちやすく注ぎやすい2リットルペットボトルなども合わせて改善しています」
数はまだそれほど多くないもののフォントへの問い合わせもあるほか、ブログでフォントを見つけたことを話題にする人もいて、ユニバーサルデザインに対する関心は着実に高まっている様子。

「文字は、コミュニケーション上の要素であるだけでなく、人と機械の中間にあるユーザーインターフェイスの要素でもあります。今後、スマートフォンやタブレット端末等のデジタルデバイス、電子書籍といったアプリケーションでの活用はもちろん、デジタルサイネージや発電所・鉄道などの操作部といったBtoBの用途でも採用が広がるのでは」
と博報堂の担当者も期待をよせる。

今後、さらに活躍の場が増えそうな「つたわるフォント」。みなさんの周りでもすでに使われているかもしれませんね。
(古屋江美子)