そして今、家庭でトマトを栽培するアイテムが販売されているらしい。開発メーカー「グッドラボ」が生み出し、「日光種苗株式会社」より今年の6月から発売されている『ペットマト』は、ペットボトルでミニトマトを育てることができる栽培キット。
使い方は、不要になったペットボトルに水を入れ、そこにキャップをはめ込む。ここで用いるキャップが、話題の『ペットマト』。
この『ペットマト』にはプチトマトの種が内蔵されており、下に伸びた部分には培養土が含まれている。ここから、ペットボトルに入った水をグングン吸い上げてトマトが育つ。室内の明るい場所に保存しておくと約1~3週間でキャップの部分から発芽し、上手に育つと約3~4カ月でプチトマトの収穫ができるという。
このような商品を開発したきっかけを、「日光種苗株式会社」に伺ってみた。
「『園芸業界じゃなく、コンビニエンスストアや雑貨屋に置いてもらえるような園芸商品はないか?』という、当社社長の一言がきっかけでした」(同社・担当者)
なぜ、業界外なのか? 今、園芸業界は市場規模が年々縮小しているという。そこで、業界の状況打破のステップとして何かきっかけを作りたい。
ところで、この『ペットマト』はどういう方が購入することが多いのだろうか? 印象としては、小学生の自由研究なんかにピッタリな気がしたのだが……。
「実際のところはわからないのですが、当初は10~20代男女の若年層をターゲットにしていました。なので、興味を持っていただけるようにキャラクターや楽曲を制作して、栽培以外の要素も取り入れております」(担当者)
なんと『ペットマトのうた』のPVも制作されており、その内容は専用サイトで確認することができる。
これが、意外(?)とオシャレ。“いいオンナ系”の女性と、ストリート系の男性が、街を闊歩。よく見ると、2人とも腰にペットボトルをぶら下げており、そこから伸びるトマトの葉。
そんな彼女らの様子を映しながら、バックに流れるのが『ペットマトのうた』である。「とまとま とまとま プチトマトを育ててみよう お日様とペットボトルとお水だけ」という歌詞が可愛らしく、楽曲は非常にチャーミングだ。
そして『ペットマト』で実際に収穫できるトマトも、至極チャーミング。
「収穫できるのは、わい性(背丈があまり大きくならない)のプチトマトです。わい性でなければいけない理由は、通常のサイズのトマトだと部屋の中で“ワッサワッサ”となってしまい、邪魔になるからです。
反響としては、「かわいい!」「面白い!」という声が圧倒的。わい性だからだろうか。
そんな、この『ペットマト』は「日光種苗株式会社」の楽天市場店にて販売されている。価格は580円(税込み)。
ちなみに、サイズの問題について。大体のペットボトルには装着可能だが、口が大きめのペットボトルには合わない場合もあるとのこと。
「ですので、ペットボトル付属バージョンも考えております」(担当者)
今後の展開が楽しみだ。
(寺西ジャジューカ)