確かに、アレは良かった。でもやっぱり、メディアの人間としてそれだけじゃ駄目だと思うんです。“使いやすさ”が優れたお箸も、お伝えするべき!
そして取材した、今回の一品。プラスチック総合メーカーの「曙産業」が発売している『あけぼの六角トルネード箸』は、すべらずに食べ物をシッカリつかめるお箸である。
何ですべらないのか? 実はこのお箸、先端にグルグルの溝が施されているんです。まさに“トルネード状”の。だからこそ、『トルネード箸』。特に、麺類を食べるのに最適なお箸のようだ。
「お子様やお年寄り、握力の弱い方でも麺類がすべらずにしっかり口に運ぶことができます」(同社・担当者)
このトルネード溝を施した目的だが、すべりを防ぐと様々な効果があるという。例えば「エコ対策として割り箸をやめたけど、すべって麺がつかめない」、「割り箸で食べるのに時間がかかる(店の回転が悪くなった)」等の悩みも、このトルネードで解消されることが期待される。
私も実際に、『トルネード箸』を取り寄せてみました。
またプラスチック総合メーカーの製品だけに、素材はポリスチレン(SPS)樹脂を採用している。耐熱温度は200℃で、食洗機にも使用できるとのこと。
……なんて観察はそろそろ切り上げ、このお箸でラーメンを食べますよ! 何せ、麺類に強い箸なのだ。
いざ使ってみると、違いは明らかだった。『トルネード箸』で麺を一度つかむと、麺がスルスルッとすべり落ちてしまわない。ありがちなアレがない。と言うより、麺の方が箸にしがみついてるみたいな感覚さえある。箸がロッククライミングで、岩場をガシッとつかんでるような、そんなイメージ。かなり多量の麺をつまんでいるのに、意図的に力を抜かないと麺はずり落ちない。
そして、口に持っていく。……トルネードの溝を、口で感じるな。今までにない体験だ。これはこれで面白いです。
そんな『あけぼの六角トルネード箸』は、Amazon等のインターネット販売で購入することができる。価格は、長さが18センチの物は160円、21センチの物は180円、22.5cmの物が200円(すべて税別)。
特に“麺党”には、頼りがいのあるお箸となりそうです。何より、ネーミング(「トルネード」)がカッコいいじゃないですか。
(寺西ジャジューカ)