デジタルな世の中だからこそ、アナログな部分に魅力を感じることがある。メールで要件を伝える世の中だからこそ、キレイな手書きの字で手紙をもらうと相手の想いが心に染みる。
以前、仕事をご一緒にさせていただいた方から手紙をいただいた。その方とはFacebookやメールでよくやりとりをしているのだが、彼女の近況報告から私への感謝の気持ち、最後の挨拶文までがキレイなボールペン字で綴られていた。それを読み上げた時、私はとても感動したのだ。
普段からすぐに連絡ができる彼女からの手紙。手紙を開いてまず、字がキレイで読みたいという欲望がわいた。そして手紙に綴られている一文字一文字が丁寧に書かれているため「私のためにこんなにキレイな字を書いてくれたんだ、嬉しいな」とちょっと照れながらも、そんな気分になったのだ。
私もちゃんと彼女に感謝の気持ちを手紙で伝えたいと思い、便箋を用意していざ、手紙を書いてみた。しかし最初の「こんにちは」でつまずいたのだった。
子供の頃からの癖字であり、独特な形をしている「こんにちは」を見て、落胆した。もしこんな字を友人が書いたら、私は間違いなく「汚い字の友人」というレッテルを貼っているだろう。
私はこの先ずっと、汚い字のままなのだろうか?
今からキレイな字を取得することはできるのか?
そこで、『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳』でひらがなを可愛らしいイラストを添えて教えてくれる、書道家・永田紗戀(されん)さんに大人になった今からでも字を練習して遅くないか聞いてみた。
「字を書くことが好きになる。
例えば、仕事でメモをとる時の優先事項はキレイな字を書くことではなく、重要なことを漏らさず記録することである。
一方、手紙の優先事項は相手に感謝の気持ちを伝えることであれば、キレイに書けるよう練習する意欲がわくし、手紙を書きあげることを一つの目標として頑張ることができる。
さらに、相手に気持ちをちゃんと伝えることができたり、字を褒められたりすれば、嬉しくてもっと字を書きたくなる……というプラスのループができる。
やる気も出たところで字を練習しようと思い、試しに「『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳』はタイトル通り子供向けですよね?」と紗戀さんに聞いてみると、「いえいえ!大人でも十分練習できます。これは筑波大学附属小学校で指導している桂聖(さとし)先生の授業現場で研究結果がはっきりと出ている指導方法です。リーダー(マス目)を意識した指導方法ですので、お手本と自分が書いた字の違いがはっきりわかります。違う部分を意識することで、美しい字により早く近づくことができますよ!」と、大人でもイケるとのこと。
それならハリキって字を練習しようじゃないか。
秋が深まる頃までに、字のキレイな彼女へ日ごろの感謝の気持ちと鍋パーティーへのお誘いを手紙で伝えようと目標を立てた。
(茶谷/boox)
以前、仕事をご一緒にさせていただいた方から手紙をいただいた。その方とはFacebookやメールでよくやりとりをしているのだが、彼女の近況報告から私への感謝の気持ち、最後の挨拶文までがキレイなボールペン字で綴られていた。それを読み上げた時、私はとても感動したのだ。
普段からすぐに連絡ができる彼女からの手紙。手紙を開いてまず、字がキレイで読みたいという欲望がわいた。そして手紙に綴られている一文字一文字が丁寧に書かれているため「私のためにこんなにキレイな字を書いてくれたんだ、嬉しいな」とちょっと照れながらも、そんな気分になったのだ。
私もちゃんと彼女に感謝の気持ちを手紙で伝えたいと思い、便箋を用意していざ、手紙を書いてみた。しかし最初の「こんにちは」でつまずいたのだった。
子供の頃からの癖字であり、独特な形をしている「こんにちは」を見て、落胆した。もしこんな字を友人が書いたら、私は間違いなく「汚い字の友人」というレッテルを貼っているだろう。
私はこの先ずっと、汚い字のままなのだろうか?
今からキレイな字を取得することはできるのか?
そこで、『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳』でひらがなを可愛らしいイラストを添えて教えてくれる、書道家・永田紗戀(されん)さんに大人になった今からでも字を練習して遅くないか聞いてみた。
「字を書くことが好きになる。
これこそが一番の上達の秘訣です。全ての字を一気に美しく書こうとするとゴールが遠いので、よっぽど明確な目標がない限り仕事とプライベートに多忙な大人は、まず練習する意欲が沸かないと思います。まずはお手本となるキレイに書かれた字を見ておくことです。書道もそうですが、上達するためには“見るチカラ”を養うこと、そして自分の字と比較してどう違うかを知ることが大事です。周りから“とっても上手ね”と言われるようになれば字を書くこと自体が好きになってくるはずです。好きになれば上達する、褒められる、書きたくなる……と一気にキレイな字が書けるようになりますよ!」
例えば、仕事でメモをとる時の優先事項はキレイな字を書くことではなく、重要なことを漏らさず記録することである。
一方、手紙の優先事項は相手に感謝の気持ちを伝えることであれば、キレイに書けるよう練習する意欲がわくし、手紙を書きあげることを一つの目標として頑張ることができる。
さらに、相手に気持ちをちゃんと伝えることができたり、字を褒められたりすれば、嬉しくてもっと字を書きたくなる……というプラスのループができる。
やる気も出たところで字を練習しようと思い、試しに「『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳』はタイトル通り子供向けですよね?」と紗戀さんに聞いてみると、「いえいえ!大人でも十分練習できます。これは筑波大学附属小学校で指導している桂聖(さとし)先生の授業現場で研究結果がはっきりと出ている指導方法です。リーダー(マス目)を意識した指導方法ですので、お手本と自分が書いた字の違いがはっきりわかります。違う部分を意識することで、美しい字により早く近づくことができますよ!」と、大人でもイケるとのこと。
それならハリキって字を練習しようじゃないか。
秋が深まる頃までに、字のキレイな彼女へ日ごろの感謝の気持ちと鍋パーティーへのお誘いを手紙で伝えようと目標を立てた。
(茶谷/boox)
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