いま「小学生の間で流行っている」(?)という、「ツッコミプレート」をご存知だろうか。

8月末に『さんまのまんま』に出演した劇団ひとりが土産として持参していたのだが、ラムネ菓子に「オマケ」として入れられた「シャレの書かれたプレート(シール)」に、小学生たちがツッコミを入れるのだと言う(ホントか?)。


番組内では、さんま、劇団ひとり、ビビる大木の3人がツッコミに挑戦したものの、大苦戦し、結局、ほとんどが劇団ひとりの「ばかやろう」(たけしのものまね風)で終始していたけれど……。

大御所・中堅どころの3人が苦戦するほどとの「ツッコミプレート」とは、いったいどんなものなのか。

100個入り(+オマケ35個)を箱買いし、小学生の娘と夫と3人で遊んでみた。
まず、「段差注意」のプレート。段差の下には、う○こがある。夫のツッコミは、「段差より、う○こに注意だろ!」。
犬と人間の顔が上下に並ぶ「猛犬注意!! 猛人注意!!」には、娘のツッコミ、「猛“人”って……ママ?」。
「女子更衣室 のぞくな」には、「そう言われると、のぞきたくなるのが人情というもの」。
やっぱり正解のツッコミがわからないものが多いので、素人はなおさら、「ばかやろう」(たけしのものまね)に終始してしまいそうだ。

これって誰が考えているの? 製造元のジャック製菓に問い合わせたところ、社長ご自身がこんな回答をくれた。
「ツッコミプレートは、平成17年3月から販売しているもので、1個10円なので、経費節約のために、ネタは全部私(社長)が考えて、絵も自分で描いてます」
なぜ「ツッコミプレート」にしたのかというと……。
「飽食の時代なので、オマケの付加価値・魅力で買っている子が多いでしょう。
でも、10円なので、クジのかわりというか、シールみたいなもんが良いだろうと。ツッコミマンガからとったような、そういうノリですね」

ツッコミプレートの種類は、なんと70種! 社長一人で70種を考えたわけだが、どんなテンションで考えたのだろうか。
「ニヤニヤしながら一人で考えました。本来あるべき標識が変なものになっていたり、ネーミングの上でのイマジネーションで。切羽詰っていないとできないから、制作期間は1カ月程度で、標識資料を集めまくって、あとはアイディアを絞り出しました」
ツッコむべきポイント・内容がいまひとつわからないものも多いですが……。
「最初10個ぐらいはスラスラ出たんですが、ネタ切れになって、あとはやっつけですよ(笑)」
なんと、70分の60が「やっつけ」とは、大胆不敵!! 

正直、小学生の間で流行っているのかどうかは不明だが、味わいのある絵と、「やっつけ」感漂うボケ方にはファンもいて、中高生からたまにファンレターがくることもあるそうだ。

首を傾げつつ、ときに無言になりつつ、ボケの意図を考える「ツッコミプレート」。日頃ツッコミどころか、あまり冗談も言えない自分などは、まずはコレでトレーニングしてみようかと思うのでした。
(田幸和歌子)
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