■ 使用用途は飲食店のオブジェにも!? 個人でも購入は可能
そもそも気になるのが、いわゆる特殊な中古車輌の市場の需要。
「一般的なユーザーが日常生活に使用する類のクルマではないため、法人が主ではないかと思われます。特殊であるため、新車購入となればカスタム費用がかさむため、中古車で代用というケースがあるのではないかと思われます。ただし、頻繁に在庫が回転することはないと考えられます」
法人で特殊な事情があって、必要となる場合に買うといった感じだろうか。
具体的な利用用途については、
「救急車であれば小さな個人病院となりますが、聞いたことがある話では、撮影に使う(爆破してしまう)や、飲食店などがオブジェとして購入するといったケースも稀にあるようです。これらの場合、クルマとしての用途ではないため、機能面は問われないという事情もあるようです」
映画でみかける車が爆発してしまうシーンなんかで利用されている可能性も高そうだ。飲食店のオブジェにハリウッドなパトカーなんかは合いそうである。当たり前だが、主な購入は、法人によるもの。しかし、個人でも購入は可能とのこと。買えたとしても買う人はいないだろうけど……。
(※もちろん、警光灯やサイレン、その他個人として持つにはふさわしくない装備を外さなければならないなどの制約はある)
最後に、今まで見た中で、「これはビックリ!」という特殊な中古車を3つ挙げてもらった。
「水陸両用車、フォークリフト、コンバインでしょうか。
中古車検索サイトの担当者が頭を抱える中古車たちも、たまにいるようだ。それでもこのような中古車を扱うことに関しては、
「かなりニッチな市場にはなりますが、ニーズがあるんでしょうね(笑)。もしくはそういったクルマを流通させたいといった使命感、お客様から引き取った以上、持っているのもどうかという思いからでしょうか?」
との回答。
需要も供給も少ないから見ることがなかった特殊な中古車輌の市場。
「Goo-net」などの中古車検索サイトで、このような“特殊な中古車”をぼんやりと眺めていると面白いものだ。
(エキサイトニュース編集部)