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新しいメディアの形! iPadを使った「即席紙芝居」

という無料ウェブアプリの配信などを通じて、昭和の紙芝居の活用と語りの伝承にも取り組んでいるという。

ただ、遊太さん自身はもともと紙芝居師志望だったわけではない。
「以前からテレビやインターネットといった既存のメディアがしっくりこないと感じていたんです」
あるとき終電を逃して場末のサウナに泊まった遊太さんは、暮らしや職業の異なる者同士が、一緒にテレビを見て、同じタイミングで笑う状況に居合わせた。
「メディアがあることで、人が集い、皆で楽しむ場が生まれる。そんなメディアの在り方を志向するようになり、紙芝居に興味を抱くようになりました」

遊太さんは紙芝居師として経験を積みながら、今後の紙芝居のあり方を模索。そのなかで「インターネットを使って、個人的なことを皆で楽しむ」をコンセプトにした即席紙芝居が生まれた。
「即席紙芝居は、ほんのりとした共感の場を作品としています」
つまり、私がイベント会場で感じたあの一体感、独特の磁場こそが、作品そのものなのだ。

ちなみに即席紙芝居は遊太さんが制作したウェブアプリケーションで動いている。その場で撮影した子どもの写真を取り込んだり、子どもとの対話から得たキーワードを入力して画像検索で画像を取得する、といった仕組み。ストーリーのテンプレートは現在18種30話あり、もちろんすべてオリジナルだ。
「テンプレートの制作や、即興でつける語りなど、どうすれば子どもに受けるのか、表現として前例がないので、すべてが試行錯誤です」
なかには紙芝居の登場人物から子どもに電話がかかってくる話もあるという。

ネットというと1人で楽しむものだとばかり思い込んでいたが、知らない誰かと同時に楽しめ、共感できるメディアになりえるというのは目からウロコの体験だった。日本の文化である紙芝居の新たな形として、これからの展開も楽しみにしたい。
(古屋江美子)

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