「実はバンドをやってるんです」もしくは「やってたんです」という人は意外に多い。1曲でも当たるとデカいといわれるバンドだが、バンドを組んだことのない人にとって、その実態は謎である。そこで、「バンドあるある」(リットーミュージック)の著者で「バンドあるある研究会」の松本哲也さん(作家・劇団「小松台東」主宰)と藤澤朋幸さん(元バンドマンとして10年間活動・現 放送作家)に、「バンドあるある」とバンドマンの裏側について伺った。

・まずは
「ライブあるある」から

●「もう一歩ずつ前へ来てください」 ~今日もこの言葉からライブスタート

藤澤さん(以下「ふ」)「これはもう、『バンドあるある』の中の1ページ目といってもいいくらいの『あるある』ですね。ライブハウスで起きるドーナツ化現象は深刻な問題ですよ(笑)。お客さんが後ろの方にしかいないから『どこまでがステージなんだ』って思っちゃいますから。『もう一歩ずつ前へ来てください』って言っても、なかなか前に来てくれないので、どこかで見切りをつけてライブスタートってなります」
松本さん(以下「ま」)「だから、ものすごくカッコつけてる人達とかは大変なんです(笑)」

「ライブあるある」
●「関係者が来ている」というフレーズに めっぽう弱い

ふ「ちょっと格上のバンドとうまく対バンができた時は、そこには“大人の力”がついていることが多いから、『これはいいチャンスだぞ』と思います。特に、出番がそのバンドの前後になった時は、少しでも見てもらえる可能性がありますから、やっぱり意識はしますね」