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美しくやさしく将也たちの世界を包む、異例づくしの音づくり――映画『聲の形』音楽・牛尾憲輔インタビュー

――ああ、発売中のオリジナル・サウンドトラック『a shape of light』の2枚目に収録されている「sketch no.19」というタイトルの本篇未使用音源は、そのオーディオ・スケッチの19番目ということですか。

牛尾 そうです。話を戻すと、僕も監督も、観念的で抽象的なコンセプトを、具体的な人物の動作や音色や響きに落としていく手つきが似ているんです。だから、結果、アウトプットされたものも似ているように感じる人がいるんじゃないかなと。
 今回であれば、目をずっと見開いていたときに視界が涙でぼやけてくるような感じ、ひりついている感じに注力しようと思って最後まで貫いたんですが、「悲しい」とか「嬉しい」とかではなくて涙でぼやけている……たとえばそういうものが根底にあったような気がします。
 それが監督であれば独特のレンズ感につながり、僕であれば水みたいなイメージの曲をたくさん書いたことにつながっているんじゃないかな、と。今回、3拍子の曲が多いんです。日本人が水を書こうとすると、わりと3拍子になるんですよね。「どんぶらこ、どんぶらこ」とかね。何かで読んだんですけど、日本の古歌、唱歌で水が出てくるものは多くが三拍子で。映画『聲の形』でも、不思議とそればかり出てきたんです。

映画『聲の形』でノイズや楽音未満の音がフィーチャーされている理由


――なるほど。しかし、劇伴作家が制作初期からそこまで作品の根幹に関わることは、異例のことではないかと思います。楽曲が重要なアイドルアニメなどであればまだしも、音楽を主眼にした作品ではないですからね……。...続きを読む
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