今、クラフトビール人気がジワジワ来ているという。
ほんの少し前までは「地ビール」という呼び名が一般的だっただろうか。
ビール市場が縮小傾向にある中、若者を中心にシェアを伸ばして来ているそうだ。
そんな流れのなか、食品の大手流通メーカー「三菱食品」が全国各地のブルワリーと組んで、6種類のクラフトビールを販売し始めた。
その名も『J-CRAFT』。
ブルワリーで飲むできたてのビールのおいしさを全国へ届けることが商品の目的だという。
その大きな特徴は「チルド」であること。
何でも、低温保管・流通を徹底することにより、香りの変化を防ぐそうだ。
クラフトビールの命は香りにあり! 特にできたてのものは、一般のビールとは比較にならないという。
といわれても、どのくらい違うのか……?
百聞は一見にしかず。今回の商品化を待ち望んでいたという「ベアードビール」に、潜入取材して来ました!
静岡県の伊豆修善寺にある「ベアード・ブルワリーガーデン修善寺」。
2014年6月に沼津から移転したベアードビールの総本山だ。
デカい! 想像をはるかに上回る圧倒的スケール感!
土日祝日は無料で工場見学ができるのがこちらの特徴。スタッフさんが親切丁寧に説明してくれる。
1日の仕込み量6,000リットルは業界でもトップクラス。
素材の長所を引き出すために、原材料はできるだけ加工しないのがモットー。
伝統的な製法を用いながら、新しい発想も活かす。これにより、ここにしかない味わいが楽しめるのだ。
その珠玉の結晶は「タップルーム」でいただくことができる。
タップとは、ビールの出てくる注ぎ口のこと。つまり、ビールを提供する場所、テイスティングルームだ。
気取らないパブのような空間は外国人のお客さんも多く、異国ムード満点。
こちらではレギュラービール12種類を始め、季節限定も含め21種類もの味わいが楽しめる。迷いまくってしまったので、スタッフさんのオススメをいただくことに。
注文したのは「サンプラーセット」800円。ベアードビール3種(各140ml)を自由にテイスティングできるお得なセットだ。
香り高く味わい豊か、当然のようにうまい!
しかも、3種がそれぞれ個性的。
毎日でも飲み飽きない理想的なビールだという。
J-CRAFTのペールエールは、ホップの苦味と柔らかな甘味のバランスが取れた自信作。
ベアードビール自慢の味わいが、家庭でも気軽に楽しめるのだからうれしい限りだ。
なぜ、この企画が誕生したのか。三菱食品の吉野さんにその特徴を伺ってみた。
「『J-CRAFT』ビールは一般のビールと違って、非加熱・無濾過・チルドが基本。これにより、雑味が出ることはなく、味が落ちることもありません。生産者のこだわりや、味の個性をダイレクトにお届けするのにはチルドであることが重要なポイントなんです。しかし、個別のブルワリー単位では、このチルドの流通網がなかったために、一般消費者の皆さんの手元に届けることが難しい。チルドでお届けすることは、ブルワリーさんの造りにかける思いを、『J-CRAFT』というブランドでまとめ、全国のお客様へお届けしたいとの思いから、なのです」
今回、取材をご一緒させていただいた「チルドビール部」の皆さんも興味津々。なるほど、ビールが大好きなだけで知識にうとい筆者も納得。
ここで、チルドで保管された『J-CRAFT』ビールと、常温で保管された『J-CRAFT』ビールとを飲み比べてみた。
見た目では変わらないが……。
まずは、常温保管のものからグイっとひと口。……うん、うまい!いつもの飲み慣れているものとは違う香り。クラフトビールの時点で十分おいしい!
では、チルドで保管されたものを……。ん、んんん!? 飲む前から香りが違う! 際立つ豊かな香り。ワインのような感覚というべきか……。
そんな中、ベアードビールのオーナーであるブライアン・ベアードさんが登場。
「クラフトビールほど多様性があって、社交的なアルコールはありません。私は、十数年も前からこの素晴らしさを全国に広めたいと思っていました。しかし、小さなブルワリーでは流通に限界があります。そこをサポートしてくれたのが三菱食品さん。大手流通がクラフトビールにようやく目を向けてくれたか、というのが正直な思いです(笑)」
ビールの達人から見ても、今回の取り組みは非常に有意義なものになるという。
ベアードさんは流暢な日本語でクラフトビールにかける想いを熱く語ってくれたが、筆者が特に印象に残ったのがこのひと言。
「日本では主流となっている『とりあえずビールの文化』を否定するわけではありませんが、『じっくりとビールを味わうこと』も同じく文化になるよう願っています」
まさに、クラフトビールは香り豊かな飲むご馳走だ。
それは、今回の『J-CRAFT』のラインアップも証明してくれた。
ゆず果汁と山椒をアクセントにしたもの、バナナを思わせるフルーティーなものなどなど、実にユニーク。
ビールに対する考え方がガラッと変わる出会いに感謝!
料理とのペアリングも考えると、楽しみの幅がグンと広がるのもクラフトビールならでは。
軽い味のビールには軽い味わいのフード、しっかりとした味わいのビールにはしっかりとした味わいのフードと、香りが似ているものを組み合わせるのがポイントだそう。
ベアードビールの商品は肉料理との相性が抜群とのこと。
「一般社団法人 日本ハンバーグ協会」理事長でもある筆者は、大好きなハンバーグとの組み合わせで…。
それぞれが高め合う、ちょっとリッチで豊かな時間に大満足。
ベストな組み合わせを探すのも楽しそうだ。
現状、クラフトビールのビール市場におけるシェアはわずか1%未満だという。つまり、大手ビールメーカーが99%のシェアを占めているわけだ。
この図式を覆すのは簡単なことではない。しかし、実際に味わえば、筆者と同じくクラフトビールの魅力にハマる方は多いはず。ビール市場に地殻変動が起きる日は近いのかも知れない……?
そんな日が来ることを願って乾杯!
(バーグマン田形)
ほんの少し前までは「地ビール」という呼び名が一般的だっただろうか。
要は、地域に根差した小規模なブルワリー(ビール醸造所)が、素材や製法にこだわって作っているビールのこと。
ビール市場が縮小傾向にある中、若者を中心にシェアを伸ばして来ているそうだ。
そんな流れのなか、食品の大手流通メーカー「三菱食品」が全国各地のブルワリーと組んで、6種類のクラフトビールを販売し始めた。
その名も『J-CRAFT』。

『J-CRAFT』全6種希望小売価格398円~
ライフ、東急ストア、ヤオコー、Amazonフレッシュ等で販売中(順次拡大予定)
ライフ、東急ストア、ヤオコー、Amazonフレッシュ等で販売中(順次拡大予定)
ブルワリーで飲むできたてのビールのおいしさを全国へ届けることが商品の目的だという。
クラフトビールのおいしさの秘密は「チルド」にあり!
その大きな特徴は「チルド」であること。
何でも、低温保管・流通を徹底することにより、香りの変化を防ぐそうだ。
クラフトビールの命は香りにあり! 特にできたてのものは、一般のビールとは比較にならないという。
といわれても、どのくらい違うのか……?
百聞は一見にしかず。今回の商品化を待ち望んでいたという「ベアードビール」に、潜入取材して来ました!
クラフトビールファンの聖地「ベアードビール」の工場見学
静岡県の伊豆修善寺にある「ベアード・ブルワリーガーデン修善寺」。
2014年6月に沼津から移転したベアードビールの総本山だ。
デカい! 想像をはるかに上回る圧倒的スケール感!

土日祝日は無料で工場見学ができるのがこちらの特徴。スタッフさんが親切丁寧に説明してくれる。
1日の仕込み量6,000リットルは業界でもトップクラス。
まさに、クラフトビールファンの聖地なのだ。


素材の長所を引き出すために、原材料はできるだけ加工しないのがモットー。
伝統的な製法を用いながら、新しい発想も活かす。これにより、ここにしかない味わいが楽しめるのだ。
できたてのクラフトビールを味わってみた
その珠玉の結晶は「タップルーム」でいただくことができる。
タップとは、ビールの出てくる注ぎ口のこと。つまり、ビールを提供する場所、テイスティングルームだ。
気取らないパブのような空間は外国人のお客さんも多く、異国ムード満点。

こちらではレギュラービール12種類を始め、季節限定も含め21種類もの味わいが楽しめる。迷いまくってしまったので、スタッフさんのオススメをいただくことに。

注文したのは「サンプラーセット」800円。ベアードビール3種(各140ml)を自由にテイスティングできるお得なセットだ。

▲写真左から「ウィートキングウィット」…軽やか爽快!初心者向け
「ライジングサンペールエール」…1番人気!柑橘系のホップの香りが楽しめる
「レッドローズアンバーエール」…コクとキレの二重奏!
「ライジングサンペールエール」…1番人気!柑橘系のホップの香りが楽しめる
「レッドローズアンバーエール」…コクとキレの二重奏!
香り高く味わい豊か、当然のようにうまい!
しかも、3種がそれぞれ個性的。
居酒屋や家庭で飲むいつものビールとは、完全に別ジャンルだ。
毎日でも飲み飽きない理想的なビールだという。
J-CRAFTのペールエールは、ホップの苦味と柔らかな甘味のバランスが取れた自信作。
ベアードビール自慢の味わいが、家庭でも気軽に楽しめるのだからうれしい限りだ。
常温とチルド 保管方法で変わる香り
なぜ、この企画が誕生したのか。三菱食品の吉野さんにその特徴を伺ってみた。
「『J-CRAFT』ビールは一般のビールと違って、非加熱・無濾過・チルドが基本。これにより、雑味が出ることはなく、味が落ちることもありません。生産者のこだわりや、味の個性をダイレクトにお届けするのにはチルドであることが重要なポイントなんです。しかし、個別のブルワリー単位では、このチルドの流通網がなかったために、一般消費者の皆さんの手元に届けることが難しい。チルドでお届けすることは、ブルワリーさんの造りにかける思いを、『J-CRAFT』というブランドでまとめ、全国のお客様へお届けしたいとの思いから、なのです」

今回、取材をご一緒させていただいた「チルドビール部」の皆さんも興味津々。なるほど、ビールが大好きなだけで知識にうとい筆者も納得。
ここで、チルドで保管された『J-CRAFT』ビールと、常温で保管された『J-CRAFT』ビールとを飲み比べてみた。

見た目では変わらないが……。
まずは、常温保管のものからグイっとひと口。……うん、うまい!いつもの飲み慣れているものとは違う香り。クラフトビールの時点で十分おいしい!
では、チルドで保管されたものを……。ん、んんん!? 飲む前から香りが違う! 際立つ豊かな香り。ワインのような感覚というべきか……。
ベアードビールのオーナーが語る『J-CRAFT』にかける想いとは?
そんな中、ベアードビールのオーナーであるブライアン・ベアードさんが登場。

「クラフトビールほど多様性があって、社交的なアルコールはありません。私は、十数年も前からこの素晴らしさを全国に広めたいと思っていました。しかし、小さなブルワリーでは流通に限界があります。そこをサポートしてくれたのが三菱食品さん。大手流通がクラフトビールにようやく目を向けてくれたか、というのが正直な思いです(笑)」
ビールの達人から見ても、今回の取り組みは非常に有意義なものになるという。
ベアードさんは流暢な日本語でクラフトビールにかける想いを熱く語ってくれたが、筆者が特に印象に残ったのがこのひと言。
「日本では主流となっている『とりあえずビールの文化』を否定するわけではありませんが、『じっくりとビールを味わうこと』も同じく文化になるよう願っています」
まさに、クラフトビールは香り豊かな飲むご馳走だ。
それは、今回の『J-CRAFT』のラインアップも証明してくれた。
ゆず果汁と山椒をアクセントにしたもの、バナナを思わせるフルーティーなものなどなど、実にユニーク。

▲『日向夏の風 HYUGA NOBEOKA by宮崎ひでじビール』
330ml/希望小売価格498円(税抜)
日向夏のすっきりとした甘味とほろ苦さが味わえる
330ml/希望小売価格498円(税抜)
日向夏のすっきりとした甘味とほろ苦さが味わえる
ビールに対する考え方がガラッと変わる出会いに感謝!
料理とのペアリングも考えると、楽しみの幅がグンと広がるのもクラフトビールならでは。
軽い味のビールには軽い味わいのフード、しっかりとした味わいのビールにはしっかりとした味わいのフードと、香りが似ているものを組み合わせるのがポイントだそう。
ベアードビールの商品は肉料理との相性が抜群とのこと。
「一般社団法人 日本ハンバーグ協会」理事長でもある筆者は、大好きなハンバーグとの組み合わせで…。

▲『芳醇のペールエール IZU SHUZENJI byベアードブルーイング』
330ml/希望小売価格498円(税抜)
ホップの心地よい苦味と確かなコクが最高
330ml/希望小売価格498円(税抜)
ホップの心地よい苦味と確かなコクが最高
それぞれが高め合う、ちょっとリッチで豊かな時間に大満足。
ベストな組み合わせを探すのも楽しそうだ。
現状、クラフトビールのビール市場におけるシェアはわずか1%未満だという。つまり、大手ビールメーカーが99%のシェアを占めているわけだ。
この図式を覆すのは簡単なことではない。しかし、実際に味わえば、筆者と同じくクラフトビールの魅力にハマる方は多いはず。ビール市場に地殻変動が起きる日は近いのかも知れない……?
そんな日が来ることを願って乾杯!

(バーグマン田形)
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