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東西ドイツを隔てる全裸文化の見えない壁 旧東側はOK、旧西側はNG

       

東ドイツでは全裸水泳が当たり前


一方、東ドイツにおいて全裸文化は普通のことだった。東西ドイツにおける全裸文化の違いを象徴するのが、筆者の友人で旧東ドイツ出身のビルギットさんのエピソードだ。

「ドイツが統一したばかりの頃に、当時赤ちゃんだった娘たちを西ドイツのプールに連れて行った。東ドイツでは子どもが裸で泳ぐことは当たり前だったため、当然娘たちは裸。周りの人たちにジロジロ見られて、すごく恥ずかしかった」とビルギットさんは体験を語る。

独ヴェルト紙が行った専門家への取材によると、東ドイツにおいて全裸文化が広く受け入れられた理由として、宗教の弱体化を挙げる。東ドイツ社会においてキリスト教が力を失ったことで、同教が定める性に対する規範の力も弱まった。こうして社会全体が裸体や性に対してオープンになり、全裸文化は支持を集めたのだ。
東西ドイツを隔てる全裸文化の見えない壁 旧東側はOK、旧西側はNG
ベルリン西部ヴァンゼー湖は全裸で泳げる

2015年のエクスペディアによるアンケートでも、全裸文化に対して寛容なのは旧東ドイツ圏の州という結果が出ている。メクレンブルク=フォアポンメルン州では、回答者の半数が全裸文化を「ごく普通のこと」としている。筆者の周りでも、全裸文化に親しんでいるのは旧東ドイツ出身の人たちだ。友人の一人も「僕にとって裸で泳ぐことは当たり前」と言う。

ドイツの全裸文化には東西分断の跡が隠れている。全裸での遊泳に寛容な旧東ドイツ出身者には「湖で裸になるなんて変」という視線が向けられ、全裸文化を白い目で見る旧西ドイツ出身者は「お高くとまっている」と評価される。全裸文化においても東西には見えない壁が存在する。ドイツはまだお互いの「当たり前」が受け入れられる社会に向けて進んでいる途中だ。
(田中史一)

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「東西ドイツを隔てる全裸文化の見えない壁 旧東側はOK、旧西側はNG」の みんなの反応 4
  • 匿名さん 通報

    ベルリン・・・いいな〜。アホや。

    3
  • 匿名さん 通報

    ベルリン・・・いいな〜

    1
  • 匿名さん 通報

    東ドイツに行きたくなった

    0
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2018年10月2日のコネタ記事

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