11月15日にテレビ東京系「孤独のグルメ Season8」第7話が放送された。
「孤独のグルメ」スペアリブで「五郎式ジャーマンスープレックスサンド」爆誕7話

「孤独のグルメ Season7」Blu-ray BOX

かたせ梨乃が日本人のままドイツ人の雰囲気


由比ガ浜駅に降り立った五郎さんは、顔なじみの男(パパイヤ鈴木)がオーナーのハンバーガーショップへ。商談後、昼間から店舗の屋上でビールを飲み、自由を楽しむ中村に触発されたのか、五郎さんも海沿いを散策して鎌倉を楽しんだ。


腹が減った五郎さんは、店を探すもなかなか見つからない。やっとのことでたどり着いたのは、ドイツ料理「SEA CASTLE」だ。店内は薄暗くて他に客がいない上に、ママ(かたせ梨乃)は少しぶっきらぼうで、「座っちゃったけど、大丈夫かな?」期待よりも心配が上回る。

メニューには、「ローストポーク」「ソーセージ盛り合わせ」など知っているものから、「ロールビーフ」「アイスバイン」「グラシュ」といまいちピンとこないものまで様々だ。

「ロールビーフ」についていつものように尋ねてみると、

「聞いちゃダメよ。聞いたら面白くないでしょ?」

とかたせママ。


「じゃあロールビーフをお願いします」

「ごめんなさいね。今日はないの」

かたせママに翻弄された五郎さんは、勧められるがままにメニューにない「スペアリブ」と、「サバの燻製」と「ソーセージの盛り合わせ」をオーダーした。しかし、かたせママは「多いわよ。いっぺんに頼まないで食べてから決めなさい」とまるで実際のお母さんのような口ぶりで、「ソーセージの盛り合わせ」を却下した。

商談相手の中村も自由人だったが、ママも相当な自由人。ちなみに、かたせ梨乃が演じたママはドイツ人で、「ふらっとQusumi」でもフラットな発言を連発していた。
これを見ると、ドイツ人の懐の深いどっしりとした接客を、日本人のまま再現したかたせ梨乃すげーってなる。

ちなみに、「ロールビーフ」は牛ひき肉を牛肉で巻いたもの、「アイスバイン」は塩漬けにした豚のすね肉を香味野菜や香辛料と煮込んだもの、「グラシュ」はスープ料理らしい。

ごちゃ混ぜにして一気に


ガラガラと音が鳴るワゴンで運ばれてきた「サバの燻製」にはポテトが添えてあった。見た目に反して温度は冷たいようで、「すごく合う。この発想はなかった」とポテトとの相性に五郎さんは感動。かたせママに押されっぱなしで不安げな表情だったが、一気に笑顔に。


ドイツパンは、シート状に薄く切られたライ麦パンだ。「あ〜なるほど。わかる。うん」と五郎さんはザックリとした感想しか言ってなかったが、見た感じ「シュトーレン」の甘くないヤツだと思う。肉や魚にどう合うのか、気になる。

そしてメインは、油抜きした「スペアリブ」。
ケチャップっぽいソースにマッシュポテトとザワークラウトがごっそりと添えられていた。どの料理も、平たい皿に料理が雑に盛られていて、見た目はそれほど美しくない。が、その分豪快さがあって、がつがつと食べたくなる。ザワークラウトも、マッシュポテトも、スペアリブも、ごちゃ混ぜにして一気に頬張りたい。

「そうだ。パンに、こうして、こうして、こうだ」

五郎さんは、ライ麦パンにマッシュポテトを塗ってスペアリブとザワークラウトを乗せて「五郎式ジャーマンスープレックスサンド」を作り上げる。


「うおー。これは殺人技だ」

「サンドイッチ伯爵もこれは思いつかんだろう」

油抜きしてモリモリ食べられるスペアリブを「ライスで食べたかった」と若干の悔しさを残すも、「アップルパイ」とコーヒーを追加してフィニッシュ。。

薄暗く誰もいない店内に、電気がついて次々と常連客が現れ、徐々に活気づいたレストラン。入店時と退店時の五郎さんの表情の違いが印象的だ。
(沢野奈津夫)

・「孤独のグルメ Season8」
放送時間:金曜24時12分〜
出演:松重豊、かたせ梨乃、パパイヤ鈴木
原作:原作/久住昌之・画/谷口ジロー
音楽:The Screen Tones
久住昌之、フクムラサトシ、Shake、河野文彦、栗木健
オープニングテーマ:「Goo,Goo,Goro!」
作曲:久住昌之
演奏:The Screen Tones
エンディングテーマ:「五郎の12PM」作曲:久住昌之歌:伝美脚本:田口佳宏 児玉頼子演出:井川尊史 北畑龍一 北尾賢人