
デビュー7周年を迎えたGENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカリストとして、2度目の5大ドームツアーを敢行中の片寄涼太。年末には第70回NHK紅白歌合戦への初出場も決まっている。俳優としては映画『兄に愛されすぎて困ってます』に出演、『PRINCE OF LEGEND』で主役を務め、日本のみならずアジア圏でもその人気は絶大。現実でもスーパースターである彼が、最新作『午前0時、キスしに来てよ』で普通の女子高生・花澤日奈々(橋本環奈)と恋に落ちる“国民的スーパースター”綾瀬楓を演じた。

スキャンダルに報じられるスーパースターの格差恋。そんなスターを守り支えるマネージャー高橋茂雄を演じたのは、名バイプレーヤー遠藤憲一。なかなか見られない、珍しい二人の対談をお届けする。
編集/田上知枝(エキサイトニュース編集部)
この役を演じることができたのは、GENERATIONSのメンバーのおかげ(片寄)

――綾瀬楓と片寄涼太。スーパースターであるということ以外にも、両者の内面がすごく似ていると思いました。
片寄:いや、僕はスーパースターではないですよ(笑)。でも、監督からの指示もあり、「自然でいよう」っていうのは意識して撮影に臨みました。僕自身が楓と「似ている」と感じる部分があるとしたら、楓って人に悩みを打ち明けたり、あまり甘えるタイプではないところ。「その気持ち、よくわかる!」って思いました。


――逆に、演じていて「自分とは似ていないな」と感じたところは?
片寄:楓はおしりが大好きな“おしり星人”なんですが、僕にはそれが全然理解できないんですよね……(笑)。だからこそ、できるだけ気持ち悪くならないよう気を付けて演じたんですけど。それくらいですかね。あとは「わかるな~」っていうことばかりだったので。
特に楓がアイドルグループ「Funny bone」を脱退することを決心するシーンは、僕自身がGENERATIONSというグループのメンバーでもあるので、気持ちがすごくよくわかって。この役を演じることができたのは、GENERATIONSのメンバーのおかげだなってすごく思うんです。どんな気持ちでグループを「辞める」って言ったのか……、楓の気持ちが痛いほどわかる。それが一番の役作りになったし、自分の中にある引き出しから繋がるところが多かったですね。
そういう意味でも、今まで自分がやってきた仕事のすべて、今まで積み重ねてきた時間のすべてが役作りに生きた……といえる作品です。なかなかないと思うんですよ、こういうことって。貴重な経験でしたし、この役をやらせていただいたことは本当に良かったと思います。



遠藤:俺は楓の気持ちがわかるな(笑)。海外の女性ミュージシャンで、お尻が大きくて太ももが太くて足首が締まってる人っているじゃない? あのフォルムがいいんだよね。エロい気持ちではなくて。
片寄:美しいってことですね。「おしり好きってどんな気持ちだろう」って思ってました(笑)。
遠藤:片寄くんは、フェチあるの?
片寄:僕は、髪の毛フェチなんですよ。長さにはこだわりないんですけれど、髪が綺麗な人が好きですね。
――遠藤さんが感じた、片寄涼太のスーパースターの風格というのはどんなところでしたか?
遠藤:素の片寄くんは、良い意味でいたって普通なんですよね(笑)。変に構えているところがないし、偉そうなところもないし、すごく素朴な青年だなっていうのが第一印象でした。芸能人が、芸能人のスーパースターを演じるって大変だったと思いますよ。でも、普段ステージに立っている彼だからこそ、キラキラした場所が似合ってましたね。僕と片寄くんの最初のシーンが、楓が住んでいるゴージャスなタワーマンションの部屋のセットで。やたらとピカピカで、一種メルヘンチックな世界だったんだけれど、それが自然と馴染んでたんですよ。俺が近寄りがたい場所が似合うっていうのには、ちょっと嫉妬したね(笑)。


――(笑)。楓の代名詞は“国民的スーパースター”ですが、“国民的スター”って、どんな人を指すと思いますか?
片寄:パッと見ただけで、フルネームを言える人じゃないですか? 木村拓哉さんみたいな。僕は“カタヨリさん”って言われることが多いので、今年の目標は“カタヨリ”を“カタヨセ”に変えるってことだったんです(笑)。
遠藤:木村くんもそうだし、僕もスターといわれる人に何人も会ったけれど、“ブレない自信を持っている人”がスターなんじゃないかな。人に騒がれてもどう評価されても、オタオタしない。そんな部分がある人だと思いますね。
“鼻かじキス”は台本には“鼻にキス”とあったのを、橋本さんには秘密でやったんです(片寄)

――国民的スーパースターと普通のJKのリアル・シンデレラLOVEストーリーに女性はキュンキュンしっぱなしだと思うのですが、男性から見てキュンキュンしたシーンはどこでしたか?
片寄:自分で言ったセリフで何なんですけれど、楓の「俺は、君のことだと結構余裕ないんです」ってセリフは「ズルいな」って思いました(笑)。演じている時はそんな感じじゃなかったんだけど、映像で観ると「あー、なるほどな」って納得しました。
――片寄涼太だったら言わないセリフ?
片寄:え~、僕? どうでしょう(笑)。「余裕ないんです」とは言わないかもしれないけれど、そういう表現は素敵だなと思います。うん、言いたいですね(笑)。
遠藤:“マスク越しのキス”も良かったよね。ナイスアイデアだと思いました。
片寄:原作マンガにもあるんですけれど、斬新ですよね。
――楓が日奈々にキスするとみせかけて鼻をかじる、“鼻かじキス”というのもありましたね。
片寄:あれ、実は台本には「鼻にキス」って書かれていたんです。でも、原作マンガでは鼻をかじっていたので、「実写化できるか試してみよう」と思って、橋本さんには秘密でやったんです。
遠藤:秘密だったの!?
片寄:はい、本番で急に(笑)。


――橋本さんが、すごくビックリした顔をされていましたが、もしや……。
片寄:素のリアクションだったんじゃないですかね。“うわッ”ってなりますよね。すっごくビックリしていて、後にも先にも、この作品の撮影中に一番取り乱していました(笑)。橋本さんは「鼻をかじられた経験は、私にはない!」って言ってましたけれど、僕も鼻をかじった経験はないですから(笑)。
遠藤:僕はこういう“胸キュン”系の作品に出るのが初めてなので、不思議な感じでした(笑)。「俺、邪魔になってないか?」って心配だったんですけれど、とりあえず成立してたから一安心。片寄くんと環奈ちゃんが爽やかに綺麗に演じてるし、映像が綺麗だし、女の子が観たらキュンとくるよね。観た人には、どっぷりとこのキラキラな世界に浸ってほしいですね。
愛犬が亡くなった年に、愛犬と女房のツーショットの絵をプレゼントしたのだけど……(遠藤)

――楓と日奈々の恋の進展に、“誕生日”が大きな役割を果たしていましたが、お二人にとって、思い出に残っている誕生日は?
遠藤:僕は、女房に毎年プレゼントを贈っています。愛犬が亡くなった年に、愛犬と女房のツーショットの絵をプレゼントしたいと思って、写真を似顔絵屋さんに持って行って、1日がかりで描いてもらったんです。出来上がるまで喫茶店で時間を潰して、額も選んでプレゼントしたのに、渡したらきょとんとされて。思惑が外れたという思い出があります(笑)。
片寄:昨年もすごかったのですが、今年も中国のファンの方たちが、ニューヨークのタイムズスクエアと中国のショッピングモールの2カ所に、大きなデジタル広告を出してくれたんですよ。まさかタイムズスクエアで誕生日をお祝いされるなんて! そんなことをされる人生なんてなかなかないと思うので、嬉しかったですね。


――GENERATIONSの皆さんは、メンバー間でお祝いしたりするのですか?
片寄:みんなでお金を出し合ってプレゼントを贈るというのをやっています。今年はツアー直前でバタバタしていて、まだもらってないのですが、昨年はちょっと高級な上着をいただきました。
――プライベートなお話をうかがったついでにもうひとつ。最近ハマってることを教えてください。
遠藤:20代の頃は映画をたくさん観ていたのですが、今また、DVDで映画を観直しています。最近はサスペンスと恋愛ものを観ています。自分が次にやる作品の内容に近いものを観ることが多いかな。個人的には、アジア映画の食事のシーンが好きなんですよ。似たような食文化だけど全然違うものを食べてるでしょ。食べながら喋っている場面とか、そういうのがいいんだよね。
片寄:僕はスマホで観られる番組にハマってますね。GENERATIONSがAbemaTVでレギュラー番組をやらせていただいているというのもありますが、時間が空いた時にパッと観られるのがいいんですよ。AbemaTVの千鳥さんの番組とか、キングコング梶原さんのYouTubeチャンネル『カジサック』など、芸人さんの番組をよく観ています。


――もし片寄涼太がYouTuberになったら、どんな番組をするんでしょう。
片寄:僕は無理だなあ~。真面目に企画を考えちゃうから、おもしろくない気がする(笑)。ひとり飲みしているところを生配信する番組だったらおもしろいかな?
芸能界の裏側が見られるのも注目ポイント(片寄)

――遠藤さんは国民的スーパースターを支えるマネージャー役でしたが、「マネージャーって大変だな」って思われたのではないでしょうか。
片寄:「大変だな」って話は、撮影中もしてましたよね。
遠藤:うちは女房がマネージャーだけど、「管理するのって大変なんだろうな」とは思っています。
片寄:僕のマネージャーさんは、「実際にこんなことが起きたらと思うと見ていられない!」って、楓の記者会見のシーンでヒヤヒヤしたそうです(笑)。記者の人たちがわーっと詰め寄ってきて、すごかったじゃないですか。

――グループ脱退、恋愛騒動、記者会見……、芸能界がすごくリアルに描かれていますよね。
片寄:そうですね。リアル・シンデレラLOVEストーリーですけれども、芸能界の裏側が見られるのも注目ポイントかなと思います。そんなところも楽しんで観てください!
プレゼント応募要項
12月6日全国公開『午前0時、キスしに来てよ』インタビューを記念して、#片寄涼太 さんと #遠藤憲一 さんの直筆サイン入りチェキを抽選で1名様にプレゼント!#0キス
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) December 3, 2019
【応募方法】@ExciteJapan をフォロー&当ツイートをRT
【〆切】
12月17日(火)
対談記事はこちら↓https://t.co/teqwNHIuuh pic.twitter.com/BBd26YaApV
作品情報

『午前0時、キスしに来てよ』
12月6日(金)全国公開
出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE) 橋本環奈
眞栄田郷敦 八木アリサ 岡崎紗絵 鈴木勝大 酒井若菜 遠藤憲一
原作:みきもと凜『午前0時、キスしに来てよ』(講談社「別冊フレンド」連載)
監督:新城毅彦
脚本:大北はるか
音楽:林イグネル小百合
主題歌:「One in a Million -奇跡の夜に-」GENERATIONS from EXILE TRIBE
配給:松竹
(C)2019映画『午前0時、キスしに来てよ』製作委員会
公式サイト:https://0kiss.jp/


ストーリー
優等生の日奈々(橋本環奈)は誰もがみとめる超・マジメ人間。でも、ほんとはおとぎ話のような王子様との恋にあこがれる夢見がちな女子高生だった……。そんなある日、国民的スーパースター・綾瀬楓(片寄涼太)が、映画の撮影で学校にやってきた!運命の出会いをするふたり。ま、まさか、これはおとぎ話のはじまりっ?!楓の気取らない性格とやさしさにふれ、どんどん楓のことが好きになっていく日奈々。絶対バレてはいけないスーパースターとJKのヒミツの恋の行方は?最高にファンタジックで、ロマンティックなリアル・シンデレラLOVEストーリーの誕生です。
片寄涼太(かたよせりょうた)
1994年8月29日生まれ、大阪府出身。
2012年、GENERATIONSのメンバーとしてデビュー。2014年7月にドラマ『GTO』で俳優デビューし、映画『兄に愛されすぎて困ってます』『PRINCE OF LEGEND』で主演を果たした。現在、初の5大ドームツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2019“少年クロニクル”』開催中。
遠藤憲一(えんどうけんいち)
1961年6月28日生まれ、東京都出身。
1983年、『壬生の恋歌』でドラマデビューし、2009年に『湯けむりスナイパー』で連ドラ初主演を果たした。以降、ドラマ・映画など数多くの作品に出演。現在放送中のドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』では、北海道摩周湖39分院の院長・海老名 敬役を務めている。