2.5次元舞台“テニミュ”“エーステ”で大人気 消防士から芝居・歌の世界に飛び込んだ立石俊樹の展望



2.5次元舞台“テニミュ”“エーステ”で大人気 消防士から芝居・歌の世界に飛び込んだ立石俊樹の展望

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの幸市精市役、MANKAI STAGE『A3!』の茅ヶ崎至役をはじめとする舞台作品に加え、ダンス&ボーカルグループIVVYのメンバーとしても活躍している立石俊樹。高校卒業後は東京消防庁に就職したにもかかわらず、歌という夢を諦められずに退職し、そこから自らの手でデビューへの切符を手に入れたという。しかし、夢に向かって歩き始めた当初は苦難にぶつかることもあったのだとか。そんな彼が舞台俳優として、さらには念願だった歌の世界で活躍するまでを、立石本人に振り返ってもらった。

取材・文/片貝久美子 撮影/コザイリサ
ヘアメイク/中元美佳(EKAmake) スタイリング/高森聖弥(株式会社パンチ/BVC)
編集/田上知枝(エキサイトニュース編集部)


夢を叶える挑戦をしなかったことが、ずっと自分の中で引っ掛かっていた


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――立石さんは東京消防庁を辞めてこの世界に飛び込んだという経歴をお持ちですが、もともと歌に興味を持ち始めたのはいつ頃からだったんですか?

遡ると幼稚園の時くらいから歌が好きだったと思います。『やまとなでしこ』っていうドラマを観て、MISIAさんが歌っていた主題歌「Everything」を聴いて、幼心にいいなぁって思ったりとか。
あと、物心ついた時から車の中でGLAYさんや桑田圭佑さん、スピッツさんの歌が流れていて、それを口ずさんだりしていました。

――音楽が身近にある環境だったんですね。

そうですね。あと、小学生の頃にカラオケに行って、従兄弟と一緒に仮面ライダーの主題歌を歌ったのを、帰りの車で母親に上手かったねって言われたのがうれしかったり。学校の音楽の授業も好きでした。でも、一番大きな転機は、中学生の時に姉の影響でEXILEさんを聴き始めたこと。ATSUSHIさんの歌にハマって、そればっかり聴いていました。

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――そんなに歌が好きなのに、消防庁に就職しようと思ったのはどうしてだったんですか?

それは『海猿』の影響です(笑)。伊藤英明さん演じる仙崎大輔がめちゃくちゃカッコいいと思ったのと、『THE LAST MESSAGE 海猿-UMIZARU-』(2010年9月公開の映画)でEXILEさんの歌(「もっと強く」)が起用されたこともあって、人の役に立つ仕事っていいなと思って。それでいろいろ考えた結果、東京の消防庁に行くことにしました。

――そこで2年間働いて、ついに歌への挑戦を決心したという。そのきっかけは何だったんですか?

それまで一度も夢を叶える挑戦をしなかったことが、ずっと自分の中で引っ掛かっていて……。その想いが月日が経つごとに大きくなって、そろそろ行かないとタイムリミットになるんじゃないかなって思ったんです。もちろんめちゃくちゃ悩んで、親にも相談して。そのまま仕事を続けることも考えたんですけど、やっぱり、死ぬ時にやらないで後悔したまま死ぬのはイヤだなと思って。どうなってもいいから、今やりたいことをやろうと思って退職することにしました。

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――退職後は養成所の特待生としてレッスンを受けるようになった立石さん。夢への第一歩を踏み出した形になりますが、当時の心境は?

最初は楽しかったです。でも、何の経験もないまま、いきなりそういうところに入ったので、何もかもが難しくて……。もうイヤだってなって、レッスンを休みまくる時期もありました(苦笑)。

――レッスンに行かない間は何をしていたんですか?

バイトと、家で映画ばかり観ていました。当時はヒューマン系の作品をたくさん観ていて、主人公の生き方に自分を重ねて毎日泣いてましたね。感動しては号泣し、こんなふうになりたいと思っては号泣し。号泣の毎日でした(笑)。でも、そうやって映画を観ることで、少しずつまた頑張ろうって気持ちになっていきました。

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――そして、2015年にはダンス&ボーカルグループIVVYを結成。その経緯は?

レッスンを始めてから2年目で今のメンバーのYU-TAと出会ったんです。彼伝いでHIROTOにも出会い、IVVYを結成することになりました。で、その半年後くらいに今の事務所に入ったという感じです。

――ついに念願の音楽活動ができるようになったんですね。

そうですね。とはいえ、グループの活動も初めてのことばかりだったので大変でしたね。なので、リーダー(HIROTO)にいろいろ教えてもらいながら。結成したのが5年前? なんか、もっと昔のような気がします。

同じ役を演じ続けると、稽古をしていくうちに自分の言葉に変わってく


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――そんな立石さんの活動が大きく変化したのが、2017年。この年は4月にミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンに出演したのに加え、10月にはIVVYとしてメジャーデビューを果たします。この頃のことって覚えてます?

事務所に入る時、これからどういう活動をしていきたいかっていうのを、紙に書いてマネージャーに渡していたんです。その中に実はミュージカル『テニスの王子様』も入っていて。

――そうだったんですか!? レッスン中はお芝居が苦手だったという立石さんが、そう書いた理由は?

そんな僕でも知っているくらい、当時は『テニスの王子様』が有名だったので。俳優の登竜門として、自分はこれをやりたいっていうのがあったんです。なので、オーディションの話を聞いた瞬間、「やります!」と即答しました。ただ、そのオーディションも長いものだったので、当時は受かっても受からなくてもいいみたいな気持ちに保っておくのが大変でした。長期間頑張ったぶん、受からなかった場合の反動も大きいような気がしていて。その気持ちと戦いながらやっとつかんだのが、幸村精市役だったんです。

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――合格した時は喜びいっぱいだったのでは?

でも、実際にやってみると、やっぱり難しかったですね。レッスン中のトラウマが蘇ってくることもたくさんありました。

――にも関わらず、そこから現在に至るまで立石さんは多くの舞台に出演されています。いつ頃からお芝居が楽しいと思うようになりましたか?

初舞台の頃は、周りの役者さんたちはすでに経験を積んできた人が多く、稽古中もシーンが始まった途端に、さっきまでとは全然違うくらいに感情を爆発させたりするのを見て、うわ~、すごいなと思って。そんなみんなに対して、自分は思い切りできないような日々が続いてたんですけど……2019年に上演したMANKAI STAGE『A3!』の春組単独公演の時には、舞台が怖いとか、お芝居が苦手という意識は払拭できていました。

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――払拭できたのはどうしてでしょう?

目の前でお客さんが反応してくれるっていうのもですけど、何より同世代の役者さんが、稽古の段階からすごい演技をしてくるのを見て、なんでこんなことができるんだろう? と思うようになって。最初はすごいなぁって気持ちだったのが、だんだん悔しいな、自分もできるようになりたいって気持ちのほうが強くなっていったんですよね。人のお芝居を観る機会が多かったことも大きかったと思います。

――この3年の間にミュージカル『テニスの王子様』とMANKAI STAGE『A3!』については何度も公演されていますが、同じ役を演じ続けることの醍醐味はどういうところだと思いますか?

最初はもちろん原作のイメージに近付けることから始めるんですけど、稽古をしていくうちに自分の言葉に変わってくるんです。

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――自分の言葉に変わる、とは?

最初、例えば(ミュージカル『テニスの王子様』の)幸村だったら、はかない感じかなと思って練習を始めるんです。でも、モノマネで舞台に立つわけにはいかないので、そこから幸村になるっていうのが僕の中にあるイメージです。さらに、この3年の間には幸村とMANKAI STAGE『A3!』の(茅ヶ崎)至を行き来していて、そこで自分の幅が広がって僕も変わるというか。僕自身がいろんな経験をして変わっているから、台詞一つとっても最初の幸村と最近の幸村では違うのかなって。そういうのが演じていて楽しいところだし、長期間にわたって同じ役を演じることの醍醐味なのかなと思います。

――それは経験した人にしかわからないことですね。

そうですね。あと、もう一ついいなと思うことがあって。公演が終わった後、映像を観たりするんですけど、何カ月か経った頃にそれを観ると、もっとこうしたほうがいいんじゃないかって思ったりするんです。公演中は気付けなかったことを、次に同じ役を演じる時に、また新しい自分の引き出しでできるっていうのがすごくいいです。

体調維持には、毎日ストレスフリーな生活をすることも大切


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――舞台はリハーサルも含めると数カ月にも及ぶと思います。その間に立石さんが気を付けていること、必ずしていることって何かありますか?

自分でも褒めてあげたいことがあるんですけど、まったく体調を崩さなくなりました。もう2年くらい風邪もひいてないかも。

――それ以前は崩すことが多かったんですか?

季節の変わり目は毎回崩してましたね。3カ月に1回は不調、みたいな(苦笑)。

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――その時と今とでは何が変わったんですか?

当時と違うのは、毎日仕事があるってこと(笑)。気が張ってるのかな? 仕事があるから体調を崩さないように気を付けますし。あと、毎日ストレスフリーな生活をすることも大切だと思っています。特に僕は美味しいものを食べるのが楽しみなので、食事はだいたい外食なんですけど、何を食べようか考えるところから楽しんでます。あとは、ちゃんと湯船に浸かったり、乾燥しないようにしたり、多少のカフェインは健康にいいということで毎日コーヒーを飲んだり。でも、やっぱり食生活が一番大事かな。

――外食で健康管理するのは難しいイメージもありますが……。

あ~、たしかに焼肉ばかり食べたり、お寿司ばかり食べたりもします。でも、どこかで調整するかな。食事中は野菜もちゃんと食べるようにしてますし、重い食事をした後は豆乳や青汁を飲んだりもします。それで食べたものを洗い流そうって感じで(笑)。

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――(笑)。ちなみに、食事は一人でどこでも行けるタイプですか?

焼肉以外だったら行けますね。焼肉は昔、一人で行ったことがあるんですけど、全然美味しく感じられなくて。むしろ、お肉が焼けるまでの時間が本当に辛くて、焼肉に一人で行くのはやめようって思いました(笑)。

芝居と音楽を両立させることで救われている


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――そういった役者業に加え、IVVYとして音楽活動も精力的に行っている立石さん。お芝居と音楽を両立することに関してはどう感じていますか?

両方やっていて良かったなって思います。たしかに、舞台の仕事と音楽活動が重なる時期はちょっとキツいこともあるんですけど、それでも、例えば片方でわからなかったことが、もう片方をやっている時にわかるようになったりするんですよ。すごく不思議なんですけど……。ある意味リフレッシュできているところもあると思うし、両方やることで僕自身救われている感じがするので、今後も続けていきたいと思っています。

――役者の時の自分とIVVYの時の自分を客観的に見て、キャラクターが変わったりするんですか?

IVVYにいる時の自分は、たぶんメンバーに気を許しすぎちゃって責任感みたいなのがなくなるかも……。

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――最年長なのに(笑)。

そうなんです(笑)。みんないろいろやってくれるので、僕はそれに甘えさせてもらってます。逆に、役者の現場にいる時は一個人としての僕だから、意外としっかりしているんじゃないかなって思います。

――IVVYは3月25日にニューシングル『WINK』をリリースします。こちらはどんな曲になっていますか?

僕らの楽曲には今までなかったような曲調になっています。これまでのシングルは切なかったり、クールだったり、ミディアムバラードだったりっていうのを出してきたんですけど、今回はすごく明るいというか。歌詞の中にも<WINKして>ってお願いするところがあったりして。僕らのほうから聴いている人たちにお願いするっていうのが新しい方向性で、リリース記念イベントで歌っていてもすごく楽しい。一番好きな曲になりました。

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――夏には『五大都市ツアー2020』が予定されていますが、どんなライブになりそうですか?

内容とかはまだこれから秘密なんですけど、初めて札幌と福岡が含まれているのが、やっと行けるなって。札幌はメンバーTAIYUの出身地だし、YU-TAは長崎だけど、同じ九州でできるっていうのがうれしいです。僕の出身地、秋田でもいつかできたらって思っています。

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――役者として、アーティストとして年々活躍の幅を広げている立石さんですが、今後の目標や挑戦してみたいと思っていることは何ですか?

音楽活動のほうは、IVVYというグループとしてもっともっとステップアップしていかなきゃいけないと強く思っています。それと共に、1人でもしっかり歌えるようになっていきたいな、と。別にソロになりたいってわけではなく、グループとしてライブを行う時も、やっぱりまずは個人としてしっかりしていないといけないなと思うので。歌以外の部分、人間性なども高めていきたいなと思っています。また、役者としては今後もいろんなミュージカル作品に出たい気持ちがありつつ、ドラマなどの映像作品でも、地上波で皆さんに見てもらえるようになりたいなっていうのはあります。同世代の役者さんが映像で活躍されているのを見ると、ものすごく刺激を受けますし……。昔は自分とはかけ離れた世界だと思っていたのが、今は身近に感じるというか。だからこそ、そういうものにどんどん触れたいなと思って、今後は舞台と映像、両方携われるようになるのが目標です。

プレゼント応募要項


立石俊樹の直筆サイン入りチェキを抽選で1名様にプレゼントいたします。

応募方法は下記の通り。
(1)エキサイトニュース(@ExciteJapan)とエキサイトミュージック(@excite_music)の公式ツイッターをフォロー
(2)下記ツイートをリツイート
応募受付期間:2020年3月14日(土)~3月28日(土)



ツアー情報


【IVVY『五大都市ツアー2020』】
2020年7月10日(金)札幌・cube garden
2020年7月17日(金)名古屋・ReNY limited
2020年7月19日(日)大阪・BIG CAT
2020年7月26日(日)福岡・DRUM SON
2020年8月8日(土)東京・中野サンプラザ




Profile
立石俊樹(たていしとしき)

1993年12月19日生まれ、秋田県出身。
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンの幸村精市役で俳優デビュー。大人気舞台「MANKAI STAGE『A3!』シリーズ」では茅ヶ崎 至を演じている。ダンス&ボーカルグループ“IVVY”のメンバーとしても活躍。2017年10月にメジャーデビュー。最新シングルは2020年3月25日リリースの『WINK』。7月からは『五大都市ツアー2020』を開催予定。


関連サイト
立石俊樹 オフィシャルサイト@ivvy_toshikiIVVY オフィシャルサイト@ivvy_official

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