チャンネル登録者数477万人を誇るトップYouTuber・ヒカルによる、大御所タレント・タモリへの発言が波紋を広げ続けている。

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4月20日に公開された動画内で、ヒカルはタモリを「俺ずっと昔から思ってたんですけど、タモリさんって全く面白くないと思ってたんですけど。
いまだに僕、分からなくて」と語り、一緒に出演していたカジサックも「俺は、正直…そんなですよ」と同調。騒動を受け、ヒカルが取締役を務めるピザチェーン「ナポリの窯」の労働組合「ナポリの窯ユニオン」が謝罪声明発表する事態に発展した。同社とタモリ側の長年にわたる良好な関係を挙げ、「いかなる理由があろうとも正当化されるものではない」と厳しい姿勢を示したのだ。

一方でカジサックは、後に公開した動画で「否定しているわけじゃない」と弁明しつつも、「正直な本音」を貫いた結果であることを強調している。この発言はSNSを通じてまたたく間に拡散され、"タモリの笑い"をめぐる大論争が巻き起こっている状況だ。

「若い世代の人は『笑っていいとも!』(フジテレビ系)や『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)といった司会者としてのイメージしかないため、なぜタモリが明石家さんまビートたけしとともに『お笑いBIG3』と呼ばれるのか疑問に感じるのでしょう。しかしタモリは元々、イグアナの真似や四カ国語麻雀、意味不明な言語を羅列するインチキ外国語といった前衛的でカルトな芸風で脚光を浴びました。そうした土台を知らずして、今の司会術だけを見て『面白くない』と判断するのは早計だと言わざるを得ません」(スポーツ紙記者)

タモリは独自の知的なユーモアでメディアを支えてきた"哲人"でもある。

「大声で場を仕切るのではなく、相手の話を引き出す『受け』の美学や、ジャズ・料理・地理など専門家も驚くほどの深い教養を持つからこそ、空気感や間、あるいは番組全体の演出という極めて高度な司会術で笑いを成立させてきました。瞬間的な爆笑を求めがちな世代にはその凄みが伝わりにくいのかもしれませんが…」(テレビ関係者)

この騒動に対しネット上では、「タモリさんは面白いとか面白くないとかの次元で話す人物ではありません」「テレビではカットされそうなくだらないことも博識なタモリの言葉ひとつで放送に乗ったりと、少なからず芸能人は恩恵を受けているよね」「カジサックがタモリを批判するのは、プロ野球で一軍になれない選手が大谷翔平はたいしたことないと言っているようなもの」といった声も聞かれる。

「タモリが『お笑いBIG3』と呼ばれるようになったのは、1980年代後半から始まったフジテレビの正月特番『タモリ・たけし・さんまBIG3 世紀のゴルフマッチ』がきっかけです。当時、フジテレビのバラエティ全盛期を支えていた『笑っていいとも!』のタモリ、『オレたちひょうきん族』のたけし・さんまへの特別企画として制作され、以降、『BIG3』の呼び名が定着しました。
それぞれが異なる笑いのスタイルで頂点を極めていたため、その地位は長年揺るぐことがありませんでした」(前出・テレビ関係者)

今回の騒動は、若者世代がタモリの「芸」の奥深さを知るきっかけになるのかもしれない。

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