【写真】新日本プロレス所属エル・デスペラードの撮り下ろしカット【13点】
――デスペラード選手は音楽も大好きで、よくライブにも足を運ぶとお聞きしました。学生時代はどういう音楽を聴いていましたか。
デスペラード 高校時代からいろんなジャンルを聴いていたんですが、一番影響を受けたのはDragon Ashですね。アルバムで言うと『Buzz Songs』あたりで、ハイスタ(Hi-STANDARD)やNICOTINEも好きでした。一方で子どもの頃から家業の寿司屋の手伝いをしていたんですが、親父が昔フォークギターをやっていて、いつも四畳半フォークや演歌を流していたんですよ。そういう音楽も好きで聴いていました。二十代前半からガガガSPを聴いていましたし、マキシマム ザ ホルモンのアルバムを聴きながら練習して、入門テストに合格しました。
――ライブにも通っていたんですか。
デスペラード 初めてライブに行ったのは新日本プロレスに入ってからと遅いんですよ。今も覚えているんですが、巨まん(巨乳まんだら王国。)さんを目当てに池袋Admに行って、対バンは打首獄門同好会でした。
――音楽フェスにも行くのでしょうか。
デスペラード 基本的に週末は試合があるので、なかなか行けないですが、タイミングが合えば行かせていただいています。音楽フェスといえばトラウマがあって……。大阪のラジオ局「FM802」が主催する音楽フェス「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2024」でステージMCを一人でやったことがあって。
――それはプレッシャーですね。
デスペラード その日の記憶がほぼないくらい頭が真っ白でした。BRAHMANのギター・KOHKIさんやThe Birthdayのドラマー・クハラカズユキさんなど、錚々たる重鎮が集まる「CRAZYMAN CLUB BAND」のステージMCで、前日からゲロ吐きそうでしたよ。一応、台本はありましたけど頭に入るわけがなくて。
――BRAHMANといえば、2023年に発売したスタイルブック『Despelibro』でボーカルのTOSHI-LOWさんと対談していますよね。
デスペラード リットーミュージックの編集者さんが何をとち狂ったのか、「エル・デスペラード選手のスタイルブックを出したいんです」と言いだして。
――デスペラード選手はイラストレーターとの交流も深くて、いろいろなコラボグッズを出していますよね。
デスペラード きっかけは2022年にコラボした田中かえちゃんですね。もともとプロレスも観てくれていたみたいですが、僕がヘドラのフィギュアを持っていたりするので、そういう面も面白がってくれたみたいで。「デスペさんを、この人の絵で見たいんです!」と、マーベル・コミックスの日本版を公式で描かれている桃桃子さんや、アニメーターのすしおさんを紹介してくれて。すしおさんなんて、『天元突破グレンラガン』を始め、いろんなアニメで観てきた方だから、緊張で最初は言葉も出なかったです。僕の世界が広がったのは、間違いなくかえちゃんのおかげです。
――事前に挙げていただいた好きなイラストレーターについてもお聞きしたいのですが、川尻こだま先生ともコラボしていますよね。
デスペラード SNSで発表している漫画に影響を受けて、一時期はスーパーいなげやのシャケ弁当ばかり食べていました。先生はサッポロビールをいつも飲んでいて、僕もビールはサッポロが一番好きなので勝手にうれしくなりました。あと先生は「フロムゲー」(株式会社フロム・ソフトウェアが制作・発売するゲーム作品の総称)が大好きで、『DARK SOULS』で死にまくっていたので、そんなに「死にゲー」は面白いのかとPS5を買って、『ELDEN RING』をやり始めたら、めちゃめちゃ面白くて。それだけ影響を受けているので、新日本経由でオファーして、コラボしていただきました。
――ロッキン・ジェリー・ビーンさんもお好きなんですよね。
デスペラード お名前を知らなくても、音楽や映画が好きな人なら、絶対に目にしているイラストじゃないですか。アメリカン・カルチャーのテイストもあるけど、ロッキン・ジェリー・ビーンさんにしか出せない個性があって、ずっと気になっていたんです。ある日、知り合いのライブで渋谷 CLUB QUATTROに行ったときに、たまたま控室にいらっしゃったんですが、紹介される前に、「あのエッチな絵を描く人だ」とピンときました。その日も、ちゃんとジェリービーンガールズがいましたね。
――『ドロヘドロ』の作者・林田球先生ともコラボされていますよね。
デスペラード 『ドロヘドロ』はアニメから入って、その後に電子版で原作を揃えて読んでいたんですが、林田先生もかえちゃんがつないでくれたんです。林田先生は2回、プロレスを観に来てくださったんですが、1回目は普通の試合で、2回目はデスマッチだったんです。どちらも試合後にご挨拶をしたんですが、明らかにデスマッチ後は林田先生のテンションが高かったんです。林田先生は音楽だとスリップノットが大好きで、作風もハードじゃないですか。だからデスマッチやハードコアがお好きなんだと納得しました。
――最後に「BEST OF THE SUPER Jr.33」の意気込みをお聞かせください。
デスペラード 手前みそですが、僕は何度もタイトルを獲っているし、自分の名前を冠した興行も打っているし、先日はアメリカでデスマッチをやったし、2024年に「BEST OF THE SUPER Jr.」も優勝しています。お客さんからしたら、「もういいでしょ」と思われる立場に、ようやく来たなという感覚なんです。でも、この春に新日本からいなくなった同期の高橋ヒロムは、「BEST OF THE SUPER Jr.」を4回も優勝して、3連覇もしている。それに比べたら、まだまだ僕は何も成し遂げていないも同然。「どっちがすごいレスラーになるか勝負だ」と言われているんですが、あいつは退団してから、まだ一回も試合していない。だから今のうちにリードを広げないといけないという個人的な気持ちもありつつ、昔からジュニアヘビー級にはこだわりがあって。
セキチュー Presents
「BEST OF THE SUPER Jr.33」
2026年5月14日(木)~2026年6月7日(日)
公式サイト:https://www.njpw.co.jp/
シリーズ特設サイト:https://www.njpw.co.jp/series/bosj33
【前編】新日本プロレス エル・デスペラードが語る“オタク”の原点、ハンセンに殴られ「殺さなきゃ」と思った幼少期

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