日本製鉄は4月15日、九州製鉄所八幡地区(北九州市)において、高炉プロセスから電炉プロセスへの転換工事に着工した。大型電炉による高級鋼の一貫製造・量産システムを世界で初めて実現するプロジェクトとしている。
同日、八幡地区構内にて起工式が執り行われた。

○3拠点で新増設・改造および再稼働を実施

同社は2021年3月に公表した「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」において、「大型電炉での高級鋼製造」「水素による還元鉄製造」「高炉水素還元」の3つの革新技術によるカーボンニュートラルの実現を目指している。

このうち「大型電炉での高級鋼製造」については、九州製鉄所八幡地区のほか、瀬戸内製鉄所広畑地区、山口製鉄所(周南)の計3拠点で新増設・改造および再稼働を実施する計画だ。

○起工式を開催

起工式には、星野光明九州経済産業局長、服部誠太郎福岡県知事、武内和久北九州市長らが出席。常務執行役員で九州製鉄所長の中田昌宏氏は「九州製鉄所は大型電炉での高級鋼一貫製造体制を構築し、八幡地区・大分地区一体となって、カーボンニュートラル時代において世界をリードする生産拠点の実現に挑戦している」とコメントした。

同社は「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」の実現を通じ、「社会全体のCO2排出量削減に寄与する高機能鋼材とソリューションの提供」および「鉄鋼製造プロセスの脱炭素化によるGXスチールの提供」という2つの価値を提供することで、サプライチェーンでのCO2削減の実現を目指すとしている。

高炉プロセスから電炉プロセス転換工事の概要
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