「運動しているのに疲れが抜けない」「朝から体が重い」――そんな状態になっていないでしょうか。『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(新井直之/あさ出版)では、世界の超富裕層に仕えてきた執事の視点から、“成果を出す人”ほど「汗のかき方」を意識していると語られています。


今回は、「悪い疲れ」を「心地よい疲れ」に変える、“一日の終わり方”について紹介します。
○疲れがとれる「汗」のかき方

一日の疲れを「心地よい疲れ」にするには、汗のかき方が大きく関わってきます。

汗の種類によって、「悪い疲労」を「良い疲労」に変えられるのです。

たとえば、仕事中の汗。

仕事に追われて必死に動き回り、気づけば汗だくになっている。かつて私も夏の外回りで同じ経験をしました。このとき、指示されたことをこなすばかりの受け身の姿勢では、〝やらされ感〞が強くなり、体が疲れるだけでなく、心にも負担が残ります。

翌朝もスッキリせず、疲れが抜けない。これは典型的な「悪い疲れ」の汗といえます。

また、意識の高い人に多いのが、朝に運動して汗をかくパターンです。

ランニングや筋トレで体を動かし、基礎体力を高めようとすること自体は悪くありません。ですが、仕事の前に運動をしてしまうと、日中に使うべきエネルギーを先に消費してしまいます。
その結果、仕事の集中力が続かず、昼食後に強い眠気を感じるなど、かえってパフォーマンスを落とすことがあります。
○「疲れ」はコース料理のデザートと同じ!?

では、一日の疲れをためず、むしろリセットできるような汗のかき方はどんなものなのでしょうか。

成果を出す人たちが実践しているのは、「仕事の後に汗をかく」という方法です。

たとえ仕事で疲れていても、仕事後に軽い運動で汗を流せば、気持ちがリセットされ、疲労感はぐっと軽くなり、「この疲れは仕事の疲れではなく、運動による心地よい疲れだ」と
「仕事の疲れ」を「運動の疲れ」に置き換えることで、体と心の切り替えが自然に起こり、ポジティブな感覚で一日を終えられるのです。

ある経営者は、この感覚を「デザート」に例えて話してくれました。

コース料理では、たとえ途中で口に合わない料理があっても、最後のデザートがおいしければ、全体の印象が良くなる。

だからこそ、デザートを最後に持ってくるのだと。

疲労も同じで、最後に「心地よい疲れ」を感じれば、一日全体が良い印象に変わります。

同じ汗をかくなら、仕事中でも仕事前でもなく、仕事を終えた後。

意識して「最後の汗」をかくことで、一日の終わり方が変わります。

心地よい疲れを持って眠りにつけば、翌朝は軽やかに動き出せる。

汗のかき方ひとつで、次の日の自分が変わるのです。


○『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(新井直之/あさ出版)

同じように働いているのに、なぜかあの人だけが成果を出し、いつも余裕がある。その差を生むのは、才能でも努力量でもなく――「休み方」です。本書は、世界の超富裕層に仕える執事が明かす、
“成果を上げる人の休みの技術”。仕事と休みを切り離さず、流れるように両立させるための思考法を紹介します。
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