2026年6月3日、財務省より「個人向け国債」の最新条件(2026年6月募集分)が発表されました。「変動10年」「固定5年」「固定3年」の金利は、それぞれどのように設定されたのでしょうか。
本稿では、個人向け国債の最新の金利に加え、100万円購入した場合の利子シミュレーションもあわせて紹介します。

個人向け国債はどんな商品?

個人向け国債は、日本国政府が発行する債券で、個人なら誰でも「1万円から1万円単位」で購入できます。元本や利子は国が責任をもって支払うため、非常に安全性の高い金融商品といえます。

発行後、1年が経過すれば途中換金も可能ですので、予定外の出費があっても安心です(直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる)。

個人向け国債には、「変動10年(変動金利型10年満期)」「固定5年(固定金利型5年満期)」「固定3年(固定金利型3年満期)」の3つのタイプがあり、それぞれ金利の仕組みや満期日が異なります。

変動10年は、適用される利率が半年ごとに見直されますが、固定5年と固定3年は、購入した時の利率が満期まで変わることはありません。なお、いずれのタイプも最低金利0.05%(年率)が保証されています。

元本割れの心配がないことから、ポートフォリオに安全資産を組み入れたい人、必要な時期までに手堅く運用したい人などに向いている商品です。
2026年6月募集の金利はそれぞれ何%?

個人向け国債(2026年6月募集分)の募集期間は、2026年6月4日(木)~6月30日(火)。発行日は、2026年7月15日(水)です。

そして、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の金利は、以下のように設定されました。

・変動10年(第195回債): 1.74%(税引後1.3865190%)※初回適用利率
・固定5年(第183回債): 1.86%(税引後1.4821410%)
・固定3年(第193回債): 1.51%(税引後1.2032435%)

2026年5月募集分の金利と比べると、変動10年は 0.07%アップしています。
一方、固定5年は前回より0.03%、固定3年は 0.06%金利が下がっています。

では、個人向け国債を利用したいと思ったら、3つのタイプの中からどのように選べばいいのでしょうか。「お得さ」で選択したくなりますが、最も重視したいのは「いつ・何に使うお金か」という目的に合わせることです。

とはいえ、個人向け国債は、金利や満期によって受け取れる利子が異なります。どのタイプを選べばいいか迷ったら、利子の金額も比較対象にしてみましょう。

次に、今回発表された個人向け国債を100万円購入した場合、受け取れる利子はいくらなのかシミュレーションで見ていきましょう。
個人向け国債を100万円購入した時の利子は

2026年6月募集分の個人向け国債を100万円購入した場合のシミュレーションでは、「変動10年」「固定5年」「固定3年」で受け取れる利子は、それぞれ以下の通りとなりました。

<変動10年>

銘柄: 変動10年 第195回債
金額: 100万円
発行日: 2026年7月15日
償還日: 2036年7月15日

なお、変動10年は半年ごとに金利が変わるため、将来の利子総額を正確に計算することはできません。ここでは、発表金利の1.74%が、この10年間ずっと同じ水準で続くと仮定して、受け取れる利子額のイメージを示しています。

<固定5年>

銘柄: 固定5年 第183回債
金額: 100万円
発行日: 2026年7月15日
償還日: 2031年7月15日

<固定3年>

銘柄: 固定3年 第193回債
金額: 100万円
発行日: 2026年7月15日
償還日: 2029年7月15日

なお、これらのシミュレーション結果は「受取利子」の合計です。実際に受け取る金額は、「元本+受取利子の合計額」になります。

また、この受取利子は、税引前の金額です。
個人向け国債は、半年ごとに利子が支払われ、その都度20.315%の税金(所得税+復興特別所得税+住民税)が引かれる点にも注意しましょう。
依然として魅力的な個人向け国債

2026年6月募集分の個人向け国債の金利は、変動10年が1.74%、固定5年が1.86%、固定3年が1.51%と設定されました。すべての金利タイプが上昇した5月募集分と比べ、今回は、固定5年と3年はやや金利が下がるという特徴がみられました。

とはいえ、安全性の高い国債でこれだけの金利が得られるのは、依然として魅力的です。資産運用の選択肢として、個人向け国債を改めて検討してみてはいかがでしょうか。

武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら
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