レビュー

本書は、金利・株・税金・銀行といった一見、難解に思えるお金の仕組みを、日常の感覚に引き寄せて解説した『すみません、金利ってなんですか?』の超改訂版である。もとの本は2020年に刊行されていたが、それから6年間にあった多くの動きをふまえたものとなっている。


我々は、お金と無縁に生きていくことはできない。金利、株、銀行――さまざまなお金にまつわる言葉が満ちているが、ひとつひとつの意味を本当に把握できているかは自信がない人も多いのではないだろうか。とはいえ一からこういった言葉について調べはじめるのは荷が重く、いまさら人に聞くのも恥ずかしいと思う人もいるかもしれない。身近でありながらデリケートな話題とも見なされがちな、お金にまつわることであれば、なおさらである。
本書はそういった言葉の意味のレベルから、基礎の基礎を丁寧に教えてくれる。内容は会話形式となっており、本を読むことに苦手意識がある人にも読みやすいつくりで、年齢によっては子どもにも読める内容だろう。さらに、単なる知識の羅列にとどまらず、「なぜそうなるのか」という背景や仕組みにも触れているため、理解が定着しやすい。日常生活にどう関わるのかが具体例とともに示されており、学んだ内容をすぐに自分事として捉えられる点も魅力である。お金に対する漠然とした不安を和らげるだけでなく、これからさらにお金について調べていこうとするときに、最初の一歩となってくれる心強い一冊だ。

本書の要点

・金利は借り手と貸し手で評価が逆転する性質を持つ。
・株価は企業の実態だけでなく人々の期待や不安によって大きく動く。
・税金は再分配・公共維持・景気調整の3つの役割を担う。



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