「ポスト松本人志」の称号は実力のある証拠か。5月23日、土曜夜9時からフジテレビでツッコミ芸人No.1を決定する「ツッコミスター」が放送された。

この番組では霜降り明星の粗品(33)が出場者を選び、審査も兼務した。同枠では、ダウンタウンの松本人志(62)がチェアマンを務める「IPPONグランプリ」が開催されていた。「ツッコミスター」の形式が「IPPONグランプリ」に似ていたこともあり、粗品には「ポスト松本」の声が上がっている。


 粗品は自身のYouTubeチャンネルで「『粗品、ポスト松本人志か』みたいな記事も出てたけど、そんなん一言もいってないし。松本人志と粗品、全く別ですから。また違うすごい人ということで良くない?」と語った。


「もちろん、松本と粗品は個性も芸も違う。一方で、フジテレビが粗品を次世代のお笑い界を担う逸材と判断したから、ゴールデンタイムの新しい特番に起用したことは間違いない。かつての松本の枠に登用されれば、2人が比較されるのも無理はない。フジは、粗品に松本のような国民的お笑い芸人になってほしい気持ちがあるのでしょう」(テレビ局関係者)


■松本が頂点に駆け上がった「ごっつええ感じ」プラスαの相乗効果


 今回の粗品MCについて、若者やお笑いファンは違和感を持たなかったと思われる。だが、40代や50代には「なぜ粗品なのか?」と疑問を持った人もいただろう。


「さらに上の年齢になれば、粗品を知らない人もいるでしょう。

粗品の名前やキャラはまだ限定的にしか浸透していない。一方、松本人志は老若男女に知られていました」(芸能記者=以下同)


 1990年代当初、ダウンタウンの支持層は主に若者に限られていた。松本人志はその殻をどのように破り、頂点に駆け上がっていったのか。


「原因は3つあります。まず、フジテレビ系冠番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』で視聴率20%を取った。もう1つは、94年出版の著書『遺書』が200万部を突破したこと。さらに、本業ではない音楽に関わり、相方の浜田雅功の歌う『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』(95年発売)で曲の合間につぶやきを入れて、売上が200万枚を超え、紅白歌合戦にも出場した」


 明確な数字上の成功によって、若者だけでなく高齢者も「松本は凄い人」と認めざるを得なくなった。


「時代が変わっているため、粗品が『20%』『200万部』『200万枚』を達成するのは難しいでしょう。ただ、メディアの影響力が落ちているとはいえ、『冠番組で数字を取る』『著書などで新しい価値観を提示して支持を得る』『お笑い以外の分野でも成功し、国民的番組に出演して老若男女に知られる』の3つは、今も“国民的お笑い芸人”になる条件ではあると思います」


 粗品は現在、フジで土曜夜8時の「新しいカギ」を担当しているが、チョコレートプラネットやハナコもおり、霜降り明星だけがメインを張っているわけではない。


「この場合、成功しても失敗しても、評価は3組に分散される。フジが粗品を局の顔にしたいなら、まずは霜降り明星か粗品の冠番組を作るべきです」


「ツッコミスター」を成功させるには、粗品自身の“数字による権威付け”が必要になりそうだ。


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