自ら主演、原作、脚本を手がけた映画「名無し」が公開中。その佐藤二朗(57=写真)と、橋本愛(30)がダブル主演の「夫婦別姓刑事」(フジテレビ系=火曜夜9時)の苦戦が続いている。

初回の世帯視聴率3.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、TVerのお気に入り登録数51.6万、Filmarksの星3.1(いずれも6月1日現在)は、同じ火曜夜9時放送「リボーン~最後のヒーロー~」(テレビ朝日系)の6.1%、62.9万、星3.7を下回り、挽回の気配が見えない。


 ちなみに5月22日公開「名無し」は初週の動員ランキングで7位(興行通信社調べ)とまずまずで、コメディー要素はない。「夫婦別姓刑事」は、ヒットメーカーの秋元康氏の企画による《コメディーの仮面を被った、考察ミステリー刑事ドラマ》(公式サイトから)だ。


「放送前から“夫婦別姓”がプロパガンダに受け取られてしまい、プチ炎上してしまったのも一因かもしれません。見れば全然そんなことはないのですが、ここまで『リボーン』と差がついてしまうとは思いませんでした」(テレビ誌ライター)


 ネット上では《タイトルで地雷踏んだけど、普通に面白い》《佐藤二朗と橋本愛のバディも新鮮だし、他のクセ者出演者も味があっていい》と擁護する声もある一方、《話のほとんどを占めるコメディー部分がすべってる》《考察の意欲が湧かない》と厳しい意見も目立つ。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「いろんな見方があっていいし、数字は見ている人には無関係」と前置きしつつ、こう語る。


「コメディー、社会派、考察ミステリー、これらを全部やろうとしている意欲は買いたい。“優しさ”と“真面目さ”と“ユルさ”と“狂気”が同居する佐藤さんの演技は魅力的ですし。ただ、“どこを面白がればいいのか”という芯の部分がぼやけてしまっていて、視聴者としては乗りにくいんじゃないでしょうか。“楽しませたい”“ネット記事にしてほしい”“考察してほしい”の意図が物語よりも先に見えてしまうことに、シラけてしまう人も少なからずいるのでは」


 確かに署長の坂東彌十郎(70)、課長の斉藤由貴(59)をはじめ、職場の面々が醸し出す空気は、“お仕事コメディー”として成立する面白さ。「だからこそ、事件パート、考察パートのつなぎとバランスが大事なんです」と、前出の亀井徳明氏がこう続ける。


「たとえば第7話のラスト。

中盤で中島みゆきの『時代』を椅子をクルクル回しながら歌い上げていた斉藤由貴さんが、ラストでは不穏な音楽とライティングでシリアスな表情で終わります。考察誘導なんでしょうが、直後の次週予告ではまた明るい場面に。視聴者としてはどういうテンションで次週を見ればいいのか迷うと思うんですよね」


 もしかしたらこの微妙な“違和感”こそがドラマの個性で、それが“狙い”だったりして?


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 ドラマの全てが本人の怪演ぶりに掛かっているようだ。関連記事【もっと読む】佐藤二朗に全部賭けた! フジテレビ“火9”連敗阻止なるか…民放GP帯ドラマ初主演の吉凶…では、フジテレビの切実な実情について伝えている。


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