低空飛行から抜け出せない中道改革連合の先が分からなくなってきた。立憲民主党公明党との合流はずるずるするばかりでまとまらない。

二の足を踏む立憲の支援団体から「新・新党」構想が浮上する一方、公明の西田幹事長は「3党も支援団体も中道という大きなかたまりをつくっていこうという方向に違いはまったくない」と牽制。衆院で巨大与党となった自民党は虎視眈々と様子をうかがう。1年足らずで政界プチ再編と相成るのか。


 2年後の参院選が刻一刻と迫る中、中道の小川淳也代表は定例会見で「既存政党への合流もあり得るし、新たな新党結成もあり得る」と発言。立憲を支援する有力労組の幹部が「新・新党」結成にGOサインを出したとも報じられ、にわかに騒がしくなってきた。


「大量落選に相次ぐ離党。ミソがついた中道に合流すれば、いよいよ終わりの始まりだというのが、立憲側の言い分です。この際、立憲の左派を切り離す形で『新・新党』に糾合し、大きくしていく方向性が現実的だとの声が出始めている」(中道関係者)


 国会対応をめぐっても、3党は距離感がある。高市首相肝いりの国家情報局などの設置法の採決で中道と公明は賛成に回り、立憲は反対。「OTC類似薬」を使う患者に追加負担を求める改正健康保険法の採決では中道は賛成、立憲と公明は反対。立憲の地方組織は安保法制や原発再稼働を容認する中道への忌避感を隠さない。浪人中の枝野幸男元官房長官が政治団体「立憲ネットワーク」の設立を届け出た一件も波紋を広げている。


■公明の一部切り崩し狙う自民


 成り行きを面白がっているのが自民だ。


「公明の若手議員は与党に戻りたがっている。半年ちょっとの野党暮らしで音を上げるくらいだから、合流騒動に乗じた分裂はあり得べし」(自民ベテラン)


 与党病をぶり返す公明の一部を切り崩そうというわけだ。うまいこといけば、与党過半数割れの参院で多数派に転じられる。


 今国会の閉会まで1カ月余り。秋の召集が見込まれる臨時国会までにカタがつくのか。与党入りは時間の問題とみられる国民民主党はどう動くか。もっとも、疑惑まみれの高市首相が延命している保証はない。


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