フィリピン・マニラ首都圏で、日本人を標的とした拳銃使用の強盗事件が連続して発生している。在フィリピン日本国大使館や地元警察当局によると、2026年4月30日にサンファン市、5月2日にパラニャーケ市で、それぞれ歩行中の邦人がバイクに乗ったグループに襲撃された。
警察は計画的な犯行の可能性が高いとみて、防犯カメラ解析や検問強化を進めている。

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 サンファン署などの調べでは、4月30日午後3時15分頃、グリーンヒルズ地区の路上で日本人3人が男5人に囲まれ、拳銃を突きつけられてバッグを奪われた。犯人は3台のバイクで逃走。現場は「グリーンヒルズ・ショッピングモール」に近く、白昼堂々の犯行だった。警察は組織的な待ち伏せ型の犯行とみている。

 また、5月2日午後9時20分頃には、パラニャーケ市タンボ地区の歩道で日本人4人が襲撃された。2人乗りバイクが停車し、後部座席の男が拳銃を向けて金品を要求。4人のうち3人がバッグなどを奪われた。現場は「キングスフォードホテル」付近の主要道路沿いだった。

 フィリピンでは「ライディング・イン・タンデム」と呼ばれるバイク2人乗りによる犯罪が多発しており、未登録銃器も広く出回っている。日本人は現金を多く持ち歩くと認識されやすく、犯行グループが執拗に追跡するケースも少なくない。警察関係者によれば、同様の事件はマカティ市やタギッグ市BGC地区でも報告されており、邦人を狙った連続犯行の可能性が高まっている。


 在フィリピン日本国大使館は4日、注意喚起を発表。「強盗に遭った際には絶対に抵抗せず、身の安全を第一に考えてほしい」と呼びかけた。金品を渡す際に急な動作をすると武器を取り出すと誤解され、攻撃を誘発する危険があるためだ。徒歩移動は極力控え、運転手や走行ルートが記録される配車サービスの利用を徹底するよう求めている。

 マニラ首都圏では4月下旬にも別の邦人強盗事件が発生しており、当局は同一グループによる連続犯行の可能性を視野に捜査を拡大。日本外務省も「スポット情報」を通じて在留邦人や旅行者に警戒を促している。
【編集:Eula】
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