高市早苗首相は2026年5月28日、国賓として訪日中のフィリピンのマルコス大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談した。近年の協力拡大を踏まえ、両国関係を従来の戦略的パートナーシップから「包括的・戦略的パートナーシップ」へ格上げすることで合意。
日本はフィリピンにとって初の締結国となり、安全保障から経済連携まで幅広い分野で関係を一段と深化させた。

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【主な成果】

 関係格上げ:「包括的・戦略的パートナーシップ」へ移行(日本が初の相手国)

 安全保障:「秘密軍事情報保護協定」の正式交渉開始で一致

 経済連携:EPAアップグレード検討開始、「パワー・アジア」構想下で協力推進

 幅広い協調:海洋、経済安保、AI・デジタル、開発協力分野で連携強化

 最大の成果は安全保障と経済の両輪での進展だ。両首脳は「秘密軍事情報保護協定」交渉開始に合意し、EPA改定に向けた検討を確認。「パワー・アジア」構想や海洋安全保障、経済安保、AI・デジタル分野などで具体的協力を進めることで一致した。

 高市首相は「国際環境の変動に左右されず、同志国との関係を持続的かつ重層的に強化する」と強調。「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、地域の平和と安定に資する連携を深める方針を確認した。

 「卵サンド」外交で厚遇演出

 国賓接遇の成功を裏付けたのは首相の入念な「おもてなし」外交だ。夕食会では大統領の好みに合わせた楽曲を特別演奏。さらに、大統領が好む日本の「卵サンド」を前菜として提供する異例の計らいを見せ、信頼関係を一層深めた。

 国交70周年、蜜月関係へ

 マルコス大統領は昨秋の就任直後に高市首相が初めて対面した外国首脳であり、今年3月にも電話会談を行うなど特別な関係を築いてきた。今回の訪日で首相は「多くの時間を共に過ごし、信頼を一段と深めた」と語った。

 今年は国交正常化70周年の節目。
「未来を共に織りなす:平和、繁栄、可能性」をテーマに記念行事が展開されている。海を隔てた隣国であり、FOIP実現に不可欠なパートナーであるフィリピン。今回の国賓訪日を契機に、両国はかつてない蜜月関係へと踏み出した。
【編集:af】
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