「子、丑、寅……」の数え方でも一番先頭の存在で、干支に関する昔話でも先頭でゴールインしたとされるすばしっこいネズミのキャラクターたちをご覧ください。
◆『サバクのネズミ団』ネズミ団◆
『サバクのネズミ団』はアークシステムワークスによるシミュレーションゲーム。この作品に登場するネズミたちは移動要塞サバクフネに乗り込み、スクラップを集めながら危険だらけの荒野を逞しく生き抜きます。
穏やかなBGMが印象に残る作品ですがゲームシステムにはシビアな面もあり、予算や空腹を管理しつつネズミ団を上手く指揮する必要があります。一匹一匹は小さいネズミたちですが、力を合わせて厳しい世界を生き抜く姿はドット絵の可愛らしさもあって非常に魅力的です。
◆『大神』 断神のネズミ◆
神の力を操る白狼「アマテラス」の冒険を描いた名作アクションRPG『大神』にも、ネズミのキャラクターが登場しています。
登場するのはアマテラスが筆調べ「一閃」の能力に目覚めるシーン。ここで登場する断神(たちがみ)は巨大な剣を持ったネズミでした。序盤なのであまり印象に残っていない方も多いかもしれませんが、線を引いて岩や敵を斬る一閃の能力は最もお世話になる能力と言っても過言ではないので、実はかなり重要なキャラクターです。
実は『大神』に登場しアマテラスに筆しらべの能力を授けてくれる神様は、一線のネズミに始まり、吹雪のウシ、迅雷のトラ……と、順番に十二支+猫の13体の動物がモチーフになっています。自分の生まれ年の能力が何か、というのも気にしてみるとまた一段違った楽しみ方が出来るかも知れません。
◆『REFLEC BEAT』パステルくん◆
ゲームセンターにて稼働するアーケード筐体のリズムゲーム『リフレクビート』に登場するマスコット、パステルくんも印象的なネズミのキャラクターです。ゲーム中や公式サイトなど、同シリーズの至る所に登場しているのでプレイヤーにとっては非常に馴染み深い存在でしょう。
好物はモンブランで、職業は時計屋さん。公式から「出たがりな性格」と言われているように『リフレクビート』に留まらず、他タイトルにもちょこちょこと出演しています。
どうやら色違いの子もいるようで、登場初期が基本的に無表情だったこともありどこか底の見えないキャラクターです。プレイヤーからは「パステルくんさん」と愛情を込めて呼ばれることも。
◆『キングダムハーツ』シリーズ 王様◆
スクエアエニックスの『キングダムハーツ』シリーズに登場する「王様」。何を隠そう「世界一有名なネズミ」とも言われるミッキーマウスがモチーフですが、作中で見せる頼もしい姿はテーマパークで見られる陽気な姿とのギャップもあって一層素敵に映ります。
選ばれた者だけが扱える「キーブレード」を操り、さまざまな作品の世界を渡り歩く主人公ソラたちに助言を与える王様。常に印象的なシーンで登場しており、文字通り作品のキーパーソンと言える存在です。
ご存じの通りミッキーマウスはアニメ発のキャラクターではありますが、過去には冒険したりスポーツに興じたりと主役を務めるタイトルが何作もリリースされており、ゲームの分野でも流石の活躍ぶりを見せてくれています。
◆『ソニックザヘッジホッグ』 ソニック◆
ネズミをモチーフにしたキャラクターと言えば、音速で走る青いハリネズミのソニック・ザ・ヘッジホッグも忘れてはなりません。
近年はその身体能力を活かして任天堂の看板キャラクターであるマリオと共にスポーツゲームに登場する機会も多く、スポーティーなイメージに磨きがかかっています。東京でのオリンピックを控えた今年は、更なる活躍が期待できますね。
◆『ポケモン』シリーズ ピカチュウ◆
ネズミキャラ界どころか、ゲームキャラクター界でもトップクラスの人気を誇るピカチュウ。実は、初登場となった初代『ポケットモンスター』ではコラッタやラッタと言った別のネズミ色が濃いポケモンが居たため、デザインの段階ではあまりネズミっぽさが出ていませんでした。
近年は他にもネズミモチーフのポケモンやピカチュウに外見を似せたポケモンまで登場していますが、その座は未だに不動。アニメでも主人公サトシと共に旅を続けており、イーブイと共に久々の看板タイトルも経験。『スマブラ』でも活躍するなど、多忙なキャラクターと言えるでしょう。
まとめ:ゲーム界のチュウ心的な存在がズラリ
干支のひと回りにちなんで直近12年間の作品で活躍したネズミキャラクターをピックアップして来ましたが、ゲーム界の重鎮とも言えるメンバーが並びました。昨今のキャラクターが2足歩行でもあまり違和感を感じないのは、やはりミッキーやソニックと言ったベテランキャラの存在が大きいのかもしれませんね。
それ以前も『レミングス』など名作で主役を張ってきており、ゲームの歴史にネズミキャラクターありと言ったところでしょうか。