現代でも人々が楽しむ「花見」よりも古い歴史を持つ「桜狩り」について紹介します。
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■「桜狩り」とは?
普段あまり聞きなれないと思いますが、「桜狩り」という言葉は存在します。「桜狩り」とは、桜の花を愛でるために少々遠出をすること、桜の花を求めて山野を遊び歩くことを意味します。
「狩り」という言葉には、動物など何かの獲物を狙って捕らえること、という意味以外に、「野山で植物を鑑賞したり採集する」という意味があるそうです。桜狩りは、後者の意味ですね。「もみじ狩り」も同じく後者の意味ですね。
■「桜狩り」が文献で最初に出てきたのは?
桜と言えばお花見というイメージがあると思いますが、「桜狩り」の歴史は花見よりも古いと言われています。実際に、「桜狩り」という言葉が文献で初めて見られたのは平安時代中期の『うつほ物語』吹上上巻です。
そこには、
「桜狩り濡れてぞ来にし鶯の都にをるは色のうすさに(松方)」
という歌が残っています。
ちなみに「桜狩り」では、野山に桜を求めて歩き、枝を手折って持って帰り鑑賞したり、していたそうです。
ちなみに、桜の枝を手折ることが詠まれた歌は意外と多くあります。例えば古今集には、
「見てのみや人に語らむ桜花手ごとに折りて家づとにせん」
後撰集には、
「山守はいはばいはなむ高砂の尾上の桜折りてかざさむ」
などがあります。
■「桜狩り」から「花見」への変化
「桜狩り」から「花見」へと変化したのは、仁明天皇の時代(833-850年)に「左近の梅」が枯れてしまったときに代わりに桜を植えたのがきっかけと考えられています。貴族たちは御所の桜を真似して、自分たちの邸宅の庭にも桜を植えるようになりました。
このことにより、あえて野山に桜を見に行かずとも、自宅で桜を鑑賞することができるようになったのです。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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