2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。

親子の後ろから「一番くじお願いします!」と… 40歳・元TB...の画像はこちら >>
 20年間生活した東京をあとにして、故郷北海道で自然や犬との気ままなシンプルライフを楽しむアンヌさん。
本連載では、40代の今だから感じる日々のあれこれを綴ります。
 第83回となる今回は、アンヌさんが最近初めて引いたという「コンビニの一番くじ」について綴ります(以下、アンヌさんの寄稿です)。

一番くじは甘くない!?

 コンビニなどでよく目にする「一番くじ」。引いたことありますか?

 私としたことが、一番くじがこんなに奥深いものだなんてまったく知りませんでしたよ。

 今年41歳になる私は、子どものころ好きだったキャラクターに再びときめく毎日を送っております。最近は特に「パワーパフガールズ」が好き。アメリカ発祥の3人組の女の子のキャラクターで、昨今はコスメとのコラボなどめざましい活躍。丸っこいフォルムが可愛い。

 この度、ローソンの一部店舗などで、このパワーパフガールズの一番くじが出るということで、一番くじに関してほとんどご縁のなかった私は「ほー、じゃあ発売日すぎたらなんとなくコンビニ行ってみようかな」くらいの軽い気持ちでいたのですが……みなさん、一番くじってこんなアマイモンじゃないんですね。

 私の仲良しに自称「一番くじ評論家」がおり、その子にだいぶ早い段階から、

「どの賞がほしいのか」「自宅まわりのどの店舗でくじの取り扱いがあるのか」「発売当日朝から動くことができるのか」を何度も確かめるよう念を押された私。

 え、くじなんだから当たる時には当たるし、運を天にまかせるって考え方じゃだめなの……? なんて寝ぼけたことを返したらこっぴどく説教をされました。

恥をしのんで4回引いてみると

親子の後ろから「一番くじお願いします!」と… 40歳・元TBSアナの“初めての一番くじ体験”
戦利品
 まず一番くじ、人気のものなら発売当日に完売するとのこと。お店の最後のくじを引いた人だけがもらえる「ラストワン」賞を狙うなら、ある程度の覚悟を決めて大量課金をする必要があるとのこと……。もう初めてすぎて良くわからない状態で発売当日を迎えました。


 絶対に朝一で行けとの厳しい指導により、愛犬の散歩途中にローソンへ。店員さんに「あ、あの、パワーパフガールズのくじがあると聞いたのですが……」と恐る恐る話しかけると、「え!?」と聞き返されて、なんだかとっても恥ずかしい。

 アラフォーがあさっぱらからパワーパフくじって……。恥をしのんで一回700円のくじをえいっと4回引いてみると……奥から店員さんが緑色の大きな箱をもってくるではありませんか! なに!? なんと、緑のキャラクター、バターカップのかわいらしいぬいぐるみが当たったではありませんか! こんなすごいことある!?

 ここでなにかのスイッチが入った私。

 そう、私が欲しいのは、一番好きなブルーのキャラクター、バブルスのぬいぐるみ(C賞)であり、緑も可愛いけどやっぱり青が欲しい! そしてA賞(いわゆる特賞)のスマホスタンドも欲しい! というくじへの熱がここにきてやっとメラメラと燃え上がってきたのです。

一番くじ博士の友人と“ローソンをめぐる旅”へ

 仕事終わりの「一番くじ博士」の友人の帰還を待ち、愛犬をも巻き込んで全員で車に乗り込み、近隣のローソンを巡る旅へ出立。私も友人も、愛犬も、とにかく真剣。雨の中「一番くじ公式サイト」内の取り扱い店舗リストをにらみながら車を走らせひたすらGO!

 車を駐車場に止めるや否や店内に駆け込み「っ……!!! ここの店舗はめぼしいものが残っていない……!」「ここはC賞はあるけどA賞がない……!」などの確認の末、どこの店舗でくじをひくべきかを真剣に考える私たち。

 5店舗目くらいで、まだまだほとんどくじが引かれていない状態の店舗を発見。A賞もC賞もあるじゃん! ここで勝負をかけるか……とふとレジを見れば、4歳と2歳くらいの姉弟を連れた若いお母さんがパワーパフガールズのくじをひいているではありませんか! し、しかも……ちびっこの手にはピンクの大きな箱!

 なに! 強力な敵出現! と私は自分の10分の1の年齢の子にライバル意識をめらめらと燃やし、後方からその親子には何が当たったのかを確認。どうやらB賞、ピンクの主役ブロッサムのぬいぐるみが当たった模様。

 ふう、私が狙うAやCは無事か……。いやしかしこのままでは私が狙っているものまでとられてしまうリスクが……。


 その親子の後ろから「一番くじおねがいします!」とあわてて大声で声をかける私。今思えばめちゃくちゃ大人げない……けど! 一番くじの戦いは真剣なのよ!

ドキドキ感、ギャンブル性は“課金額”に見合う

親子の後ろから「一番くじお願いします!」と… 40歳・元TBSアナの“初めての一番くじ体験”
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 そしてここでも4回分のくじを引いた私。その様子を固唾をのんで見守る友人。

1枚目、シール。
2枚目、またもシール。
3枚目、アクリル製の髪飾り。

 そして4枚目。そこにあった文字は……C賞!!!!!!!!!!

 私の好きなブルーのキャラクター、バブルスのぬいぐるみが!! まさか!!! 当たったのです!!

 その場で飛び上がる私。10代と思しき店員さんに私はくじを突き出し、「これ! これ! ほしかったんです! これ狙いだったんです!」となぜか熱弁。

 困った笑顔を見せながら無言でブルーの大きな箱を差し出す店員さん。満足そうな一番くじ博士の友人。

 愛犬をまきこんでの「一番くじ旅」は大成功を収めたのでした。
A賞はさすがに当たらなかったけどね。

 良い歳して自分はいったいなにをしているんだろう、なんて考えちゃダメ。

 あのドキドキ感。ちょっとしたギャンブル性、そして当たったときのとんでもない高揚感。今回私は700円×8回で、5600円課金したことになりますが、それに見合ったエンターテインメントを満喫させていただいた感覚。

 今さらですが、「ラストワン賞」を狙いに行ってもよかったかも……なんてちょっと思っている私。完全ハマっているね。

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。
Instagram: @aromatherapyanne
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