黄金友誼号はタオ族に伝わる「チヌリクラン」と呼ばれる大型木造船で、行政院(内閣)原住民族委員会、財団法人原住民族文化事業基金会、蘭嶼の6集落の住民らが共同で建造した。4月28日には試験航行が行われた。
建造に携わった謝秀雄さんは取材に対し、完成までに2年を要したと紹介。全長12メートル、高さ2.7メートル、幅1.8メートルで、蘭嶼では長いキールが見つからなかったため、台湾本島から調達したと語った。試験航行後、船体構造は非常に安定していたという。
船員の廖金福さんは黄金友誼号について、近代では蘭嶼最大のチヌリクランだとし、約300年前にバタン諸島へ向かった先祖のルートをたどると語った。イラタイ(漁人)集落の董恩慈さんは、今回の航海に強い自信を示し、今後もこのような取り組みが続いてほしいと述べた。
イリヌミルク(東清)集落の謝慶広さんは、「祖先がどのような人々だったのか知るのが楽しみだ」、「言葉が通じるため、(現地の人々と)意思疎通しやすい」と話した。
原住民族文化事業基金会のマラオス董事長は1日、バタン諸島最北端のマブディス島は蘭嶼から約100キロの距離にあり、タオ族と現地の人々には共通する口承の歴史がある他、古来より貿易や通婚の関係があったとする言い伝えが残っていると説明。また互いの言葉は約6割が通じ、かつては活発な往来があったが、ある誤解により、300年以上にわたり伝統的な船での行き来が途絶えていると語った。
バタン諸島で6月24日に開催される文化イベントには、原住民族委員会の曽智勇(そちゆう)主任委員(大臣に相当)率いる蘭嶼からの訪問団が参加する予定。黄金友誼号も現地で約半年間にわたり展示や交流、研究などに活用される見通しだ。
(盧太城/編集:齊藤啓介)








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