大相撲夏場所(10日初日、東京・両国国技館)を前に横綱審議委員会(横審)による稽古総見が1日、国技館の本土俵で行われた。1年ぶりに一般公開され、約5500人が見守ったが、横綱・大の里(25)=二所ノ関=は申し合い稽古に参加せず、夏場所に向けて調整に不安を残した。

豊昇龍(26)=立浪=は3大関を相手に最多の17番と精力的に汗を流し、両横綱は対照的だった。

 豊昇龍は3大関との申し合い稽古で最多17番と積極的に土俵に上がった。9勝8敗に「そんな負けているのか」と苦笑したが、立ち合いで突き放したり、低い姿勢で攻めるなど試行錯誤し「いろいろやってみた。感触は悪くない」と納得の様子。1年ぶりに一般公開された稽古総見で「見に来てくれたファンに失礼のないように、しっかりやっているところを見せたかった」と自覚をにじませた。

 稽古中には他の力士に助言を送る場面もあった。横審・大島委員長は「横綱の風格の中には若手の指導というのもあると思う。そういう姿でぜひ頑張っていただきたい」と評価。八角理事長も「投げで勝つことを捨て、地味でも寄り切って勝つことを覚えてほしい」と注文を付けた上で「優勝候補の1番手」と期待を込めた。昇進8場所目で横綱初Vを狙う豊昇龍は2日以降、出稽古も視野に調整を進めていく。(林 直史)

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