認知症の母が、路上で突然動かなくなってしまった。
自分だけでは動かすのは難しい。
あややさん(投稿時:東京都在住・40代女性)の介護中の体験談。
<あややさんからのおたより>
認知症の母親を自宅で介護していた10年ほど前のことです。
月に1回耳鼻科へ通院していましたが、私は車の運転ができません。毎回タクシーを使うのももったいない気がしたので、路線バスを使っていました。
バス停から病院までは歩いて数分の距離。母親は足腰は丈夫な方で、日頃から1日に何度も家を出ていってしまうくらいだったので、問題ないだろうと思っていたのですが......。
突然動かなくなる日があって
疲れてしまったのか、何か気に入らないことがあったのか、どうすればいいのか分からなくなってしまうのか、理由は分かりませんが、母親が突然その場から動かなくなることが何度かありました。
時に歩道に寝転がってしまったり、横断歩道を渡りきる前に座り込んだり、バスの座席から立てなくなったり。
母親と私はほぼ同じような体型で、力ずくで動かすのも難しかったし、怒って暴れようとすることもあったのですが、何度も通りがかりの人に助けてもらいました。
病院まで付き添ってくれた初老の男性。
「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた介護職の女性。
母親が転んだのをたまたま見ていて、近くの整形外科から飛び出してきてくれた男性。
一緒に母親を抱えてバスから降ろしてくれ、「私も去年まで介護していたの。頑張ってね」と言ってくれた中年の女性。
世の中捨てたもんじゃないと思いました。私たちを助けてくれたような方々は、尊敬すべき人々だと思います。
その後は母親は施設に入りましたが、いつか昔の私たちのように困っている人を見かけたら、声掛けできるような人間になりたいと思います。
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
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(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。
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