パタゴニアの島で発見された人面のような謎の地形「ジンの王」
image credit: <a href="https://earth.google.com/web/search/55%C2%B032%2738.2%22S+69%C2%B015%2756.9%22W/" data-type="link" data-id="https://earth.google.com/web/search/55%C2%B032%2738.2%22S+69%C2%B015%2756.9%22W/" target="_blank">Google Earth</a>

パタゴニアの島で発見された人面のような謎の地形「ジンの王」の画像はこちら >>

 Google MapやGoogle Earthの衛星画像やストリートビューには、ときおり不可思議な地形や構造物が映っていることがある。

 南米大陸の最南端、パタゴニアの海と氷河がせめぎ合う一帯で、「ジンの王」と呼ばれる奇妙な「顔」が見つかった。

 その地点一帯には、何やら禍々しい悪魔か魔物のような顔が衛星画像に映し出されているというのだ。

南米大陸の最南端で見つかった謎の顔

 問題の「ジンの王」があるとされるのは、南米大陸の南部、「パタゴニア」と呼ばれる地域のさらに最南端にあるヒンド島(Isla Hind)付近だ。

 ここはチリのマガジャネス地方に広がる「アルベルト・デ・アゴスティニ国立公園」に含まれる。マゼラン海峡よりもさらに南にあり、海の向こうは南極大陸だ。

 フィヨルドと急峻な山岳地形が連なっており、人の立ち入りが難しい地域として知られている。 

[画像を見る]

この場所が話題になったきっかけは、衛星画像を拡大した際に現れるいくつかの「顔のような形」が、YouTubeで取り上げられたからだ。 

 問題の座標一帯を拡大していくと、「モスク」や「悪魔」、「ジンの王」などと書かれた場所が現れてくる。

 さらに拡大していくと、白っぽい人体のようなものや、悪魔じみた顔、禍々しい怪物のような形が姿を現す。

[画像を見る]

 さらに、角を生やした悪魔の顔のような地形も確認できる。この付近には他にもたくさんの悪魔のような顔が見えるという。

 さらに奇妙なことに、その形はどれも完全な左右対称になっているように見えるのだ。単なるパレイドリア現象なのかもしれないが、少々不気味ではある。

[画像を見る]

Google Earthで見る人は座標に「55°32’38.0″S 69°15’57.0″W[https://earth.google.com/web/search/55%c2%b032%2738.0%22S+69%c2%b015%2757.0%22W/@-55.54396572,-69.26617077,290.42538387a,212.49162831d,35y,0h,0t,0r/data=CmMaNRIvGSYUxyaexUvAIQRsrGkDUVHAKhs1NcKwMzInMzguMCJTIDY5wrAxNSc1Ny4wIlcYAiABIiYKJAlEnEPvCUk0QBFCnEPvCUk0wBkob_jzh0xJQCEUmRfHeZ1JwEICCAE6AwoBMEICCABKDQj___________8BEAA?authuser=0] 」と入力しよう。

悪魔の顔か、はたまた宇宙人の残した構造物か?

 この「顔」は「ジンの王」として話題になり、ネット上でさまざまな議論が行われていた。ジンとは、中東の伝承に登場する精霊や魔人のことである。

 誰が最初にこの地形を「ジンの王」と名付けたのかは定かではないが、何やらこれらの顔によからぬ印象を受けた人は多かったらしい。

  • 悪魔の顔が20個くらい見えるよ!
  • ノアの時代の堕天使だ。神が木を切り倒して地上を洪水で覆ったあと、氷の中に完璧な形で保存された存在なんだよ。世界から隠されてきたんだ。歴史の教科書からは消されてしまっているんだよ
  • 自分だけかもしれないけど、あの顔を見ると、潜在意識が「悪いエネルギー」を感じるんだ
  • 巨大な神殿みたいに見える。左は上に頭が乗ってる感じで、右は真ん中あたりに入口へ続く橋みたいなものがある
  • ナスカの地上絵みたいに、南米には空から見えるように作られたランドマークがたくさんあるんだよね
  • エイリアンの基地じゃないかな。高い塔とか都市があるんじゃ…
  • マゼランがこの地で巨人を発見したって聞いたことがある
  • 悪魔の隣にジーザスがいるみたいに見えるんだけど
  • かなり左右対称っぽいな。しかも、こっちを見返してくる顔がいくつもある。変な感じだ
  • 神々が、次に行く場所を示しているんだよ
  • ズームインしたりアウトしたりすると、顔が変わる。どんどん別の悪魔が見えてくるんだよ!

 だが、同じ場所を他の地図サービスで確認しても、「ジンの王」らしきものは見えて来ない。

 下はBing MapとGoogle Mapで同じ場所を比較してみたものだ。

季節の違いもあるかもしれないが、顔や人体のように見える地形はなさそうである。

[画像を見る]

サービス側が衛星画像を加工した可能性

 これについて、ネット上では「Google Earthが上手く取得できなかった箇所の画像を、加工して補完したもの」という意見が多く寄せられていた。

  • 結構クールだけど、左右対称すぎて本物には見えないな。自然界じゃありえないと思う。土とか雪とか、浸食とかあるわけだし
  • たぶん、山に視線が遮られて、衛星の撮影角度が歪んだんだと思う。この一帯、全体的に画像がゆがんでる
  • あのエリアはフォトショップが使われてるよ。部分的に左右反転した画像を補完してるし、コピーもしてる
  • 欠けている画像を補うために一部を修復して、左右反転させて貼りつけてるだけだと思うよ
  • 左右反転させた鏡像を貼ってるのはわかる。でも、なんでこんなに悪魔っぽく見えるんだ?
    • 縦に対称な形って、脳が「顔」として認識しやすいようにできてるから
  • 間違いなく風景の一部を左右反転して貼り付けてる。左右のズレは、貼り付けた部分を周囲の地形になじませるときにブレンドされたから出てきたんだろう
  • 悪魔の顔なんてない。反転画像を貼り付けただけ。ただし、軍事基地とか極秘施設で、Googleマップがわざとぼかした可能性までは否定しない。実際、過去にミラー処理や歪み、雲や影を使って何かを隠した例があるのは証明されているからな。
    今回もそれだとしても驚かない
  • 山や谷、尾根なんかでうまく撮れた側とうまく撮れなかった側があると、うまく撮れた画像を反転させて反対側に貼りつけることがあるんだ。氷河ではなぜか特によく起きる。デコボコした地形の上に貼りつけるから、完全には一致しない見た目になる
  • Googleマップは、いろんな理由で衛星画像を編集することがある。中国には、実際の地形が見えないように、意図的に加工・ぼかしが入っている地域が広範囲にあるよ
  • 本当の疑問は、なぜこんなパターンを追加したのか、そして、その下に何が隠されているのか、だ

[画像を見る]

 そもそもこういったサービスで使われている衛星画像は、別々の時期に撮影された複数の画像を貼り合わせた、いわばモザイクのようなものである。

 時間や季節が異なれば、そこにはどうしても継ぎ目が生じるし、雪や氷河、あるいは陰になったせいで十分な画像が得られない部分も当然出てくる。

 つまり、この不自然に左右対称に見える模様については、欠けた部分を補う過程で周囲の画像を合成し、補完した結果として生まれた可能性があるわけだ。

 なお、Apple Mapsでも同じ地点を探してみたのだが、解像度の関係もあり、うまく比較できなかった。

 またGoogle Earthでも、過去の雪に覆われていない時期の画像では、同じような形は確認できなかった。

 座標は「55°32’38.2″S 69°15’56.9″W」のあたりである。他にも顔らしきものが見えるという声もあったので、興味のある人はいろいろ探してみてほしい。

[動画を見る]

編集部おすすめ