ポーランドの首都ワルシャワで、ヒューマノイドロボットが野生のイノシシを追い回す驚きの光景が目撃された。
猛スピードで逃げるイノシシの群れと、それを必死に追いかける二足歩行の人型ロボットのシュールな映像は、瞬く間に世界中で拡散された。
ポーランドはイノシシの急増が問題となっているが、ロボットがその対策として今後動員される、とでもいうのだろうか?
逃げるイノシシ、追うヒューマノイド!白熱した追いかけっこ
ポーランドの首都ワルシャワの駐車場付近で、リュックを背負ったヒューマノイドロボットが、数頭の野生のイノシシを追いかけている様子が目撃された。
逃げるイノシシ!追うロボット。だがイノシシたちの方が格段に素早かったため、逃げ去られてしまった。
ロボットは立ち止まり、イノシシの小さくなる後姿を呆然と見つめながら片手を振り上げた。
「さようなら」の意味なのか、「ちっくしょー」の意味なのか、ちょっとよくわからない。
このロボットは、カラパイアでも何度か登場している、中国のUnitree Robotics社が開発したUnitree G1というモデルである。
身長約127cmと小柄ながら高い運動能力を誇るこのロボットは、ポーランドではおなじみで「エドワード・ヴァルチョツキ(Edward Warchocki)」と呼ばれ、人気を集めている。
任務ではなくデモンストレーションだった
ポーランドではヒューマノイドが野生のイノシシを追い払う役目を担うことになったのだろうか?
実はそうではなく、ロボットのデモンストレーションとして行われたものだった。
起業家のラドスワフ・グジェラチク氏らが主導するこのプロジェクトは、AIを搭載したロボットを「次世代のインフルエンサー」として確立させるための実験なのだ。
実際、イノシシの足はロボットよりもはるかに速く、二足歩行のUnitree G1が野生動物を物理的に捕獲することは現時点では無理だ。
しかし、この演出がこれほど大きな話題になった背景には、ワルシャワが抱える切実な問題がある。
市内には数千頭のイノシシが生息し、ゴミを漁る被害が深刻化している。
さらに、豚やイノシシに感染して極めて高い致死率をもたらすアフリカ豚熱(ASF)の流行も懸念されている。
ワクチンがないこの病気の拡大を防ぐため、現地では個体数の調整が急務となっており、その緊迫感が「ロボットによる追い払い」という演出に大きな注目を集める結果となった。
ポーランドではこのロボットがインフルエンサーに
ヒューマノイドロボットである「エドワード」は、決められた動きをするだけでなく、開発者のバルトシュ・イジク氏が構築したAIシステムにより、人間とリアルタイムで対話する能力を備えている。
街角で人々と握手をし、質問に答えるといった自発的な交流が、彼の人気を不動のものにした。
「スキャンダルを起こさず、24時間働き、メッセージを正確に伝える」というロボットの特性は、すでにビジネス界からも注目されている。
エドワードはすでに約8万ズウォティ(約300万円)の高級時計の広告案件を獲得しており、マーケティングの世界に革命を起こしつつある。
ベースとなっているUnitree G1自体も、マイナス47.4°Cの極寒地でも13万歩以上を歩き通すタフさを持ちながら、価格は約210万円からと、この種のロボットとしては破格の安さを実現している。
野生動物の対策から高級ブランドの広告塔まで、ヒューマノイドが私たちの社会に進出する時代はもうとっくに来ていたようだ。
ヒューマノイド、エドワードはX[https://x.com/edwardwarchocki]やTikTok[https://www.tiktok.com/@edwardwarchocki]にアカウントがあるので、興味がある人は要チェックだ。











